「安定した賃貸需要」が見込める物件を見極める
不動産投資で失敗しないためにはズバリ、「ずっと家賃が入り続ける物件」「入居者が途絶えない物件」を選ぶことです。要は、安定した賃貸需要が見込める物件を選んで購入することがなによりも大切になります。どういった物件がそれに該当するかは逆算していけばわかります。
そもそも貸し手100部屋に対して借り手100人であれば賃貸は100%満員稼働です。しかしながら、全国的に見れば貸し手200部屋に対して借り手100人もしくはそれ以下というのが日本の賃貸市場の現状でしょう。
現在日本には820万戸以上の空き家がある(総務省のデータより)ことを考えると、これは深刻な問題といえます。我が国においては貸し手と借り手の受給バランスはとっくの昔に崩壊しているのです。
ただし、それは、あくまでも日本全体でみればの話です。賃貸需要が見込める物件であれば、借り手は必ず見つかります。
こうした不動産マーケットの現状があることを前提に、本連載では、入居者のニーズをつかみ、空室リスクを最大限に避けられる物件の探し方について紹介していきましょう。
「都内の中古ワンルームマンション」がベスト
まず、投資する不動産を決める場合、通常は、次の①から③の要素を検討することになります。
①不動産のタイプ(具体的には区分か一棟か)
②新築か中古か
③東京都内か地方か
これら①から③の組み合わせに応じて、「地方の新築の一棟アパート」「東京都内の中古の一棟マンション」などなどさまざまな投資対象の選択肢が考えられることになります。
では、そうした数ある投資対象の組み合わせの中で最も望ましい選択肢はどのような物件になるのでしょうか。
結論からいえば「東京都内の中古ワンルームマンション」がベストです。
我々が販売して利益を上げたいからではなく、再度言います。それがベストです。
なぜ「地方」ではなく「東京都内」でなければならないのか?
なぜ「新築」よりも「中古」を選ぶべきなのか?
なぜ「一棟アパート」「一棟マンション」ではなく一部屋の「ワンルームマンション」なのか?
もちろん、それぞれについて確固たる理由が存在します。
次回からは、その詳細について具体的に解説していきましょう。