投資先としての「スリランカの価値」をどう見る?
ホンダや三菱のような有名な企業の経営幹部を含む、日本商工会議所がスリランカを訪れ、投資機会を狙うとタイ投資委員会(BOI)が発表した。59人もの日本企業の代表取締役や最高経営責任者が属する当団体は、新日鐵住金の名誉会長である三村明夫会頭が率いている。
日本商工会議所は、ラニル・ウィクラマシンハ首相の特別招待でスリランカを訪問し、水曜日にBOIが主催するスリランカ・日本経済フォーラムに参加した。
「近年では初めて、大企業を含む日本の代表団が投資と貿易の機会を評価するためにスリランカに来たことは大きな意義をもつ。これは、国際投資家コミュニティのスリランカに対する信用が増していること、そしてビジネスと投資環境を改善するために国が行った努力を高く評価したことを反映している」とBOIは述べた。
日本商工会議所は、重工業、自動車、航空、銀行、インフラ、サービス、エネルギー、機械など日本経済の幅広い分野を代表した。BOIは、数十年にわたって、日本からの投資はスリランカにとって重要な存在であり、国家経済の不可欠な部分であると述べた。
日本における、スリランカの認知度向上が今後の課題に
三村会頭は今回の訪問により、日本のビジネスリーダーはスリランカを「再発見」することができたという。
「南アジアの基準で1人当たりGDPが高く、他国との自由貿易協定も重要だ。スリランカには大きな可能性があり、スリランカの認知度を日本でより高めていく必要がある。幸い、日本商工会議所は巨大な組織だ」と三村会頭は語った。
BOIは、スリランカの経済がアジア地域での成長にますます一体化されているため、フォーラムの重要性を強調した。
「東京セメント工業、コロンボドックヤード、ノリタケ食器などの有名な事業所に代表されるように、日本は伝統的にスリランカにとって非常に緊密なパートナーである。スリランカと日本は、投資保護と二重課税回避の協定に署名した。スリランカへの投資を日本の起業家に推進するために、BOIと契約を締結した三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の存在はビジネス関係を更に促進する。これらの大手日本企業のスリランカ訪問を活用し、スリランカに対する国際的な投資家の信頼感を反映しながら、将来的に日本からの投資を後押しするだろう」とBOIは述べた。
日本商工会議所は、ホンダ、三井物産、三井物産(アジア太平洋)、日本航空、伊藤忠商事、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行双日、三菱商事、三菱重工、丸紅、丸紅インド会社、コマツストアを含む。