今回は、ブロックチェーンにおける、「マイニング」「マイナー」について説明します。※本連載では、アルタアップス株式会社代表取締役CEO 森川夢佑斗氏の著書『ブロックチェーン入門』(KKベストセラーズ)より一部を抜粋し、あらゆる産業にイノベーションをもたらすブロックチェーン技術の基本的な概要とその魅力について解説します。

マイニングを行うノード=「マイナー」

ブロックに含まれるデータの中身とブロックチェーン全体の構造については、ご理解いただけたでしょうか。

 

さて、ノードが先ほどの説明のようなデータ構造を持つ、取引台帳としてのブロックチェーンを保有していることは前述した通りです。

 

では、最新のブロックを生成してそれをブロックチェーンに追加し、すべてのノードに共有する作業を誰が行うのでしょうか? このような一連のプロセスを「マイニング」と呼んでおり、ノードはこのマイニングに参加できます。そしてマイニングを行うノードを、「マイナー」と呼びます。

誰が生成するかを決定する、コンセンサスアルゴリズム

ブロックチェーンネットワークには中央管理者が存在しないので、特定のマイナーが常に行うというわけではありません。

 

しかし、複数人がバラバラにブロックを生成し、ブロックチェーンに追加していくとこれも困ります。誰もが自由に行えるようにすると、やはり問題が起きてしまいます。

 

マイナー間で誰が新しいブロックを生成するかを決める、つまりコンセンサスを得る必要があります。このコンセンサスを得る方法を「コンセンサスアルゴリズム」と呼んでいます。

 

ビットコインやその他の多くの暗号通貨では、「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを利用しています。

ブロックチェーン入門

ブロックチェーン入門

森川 夢佑斗

KKベストセラーズ

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