多くの電力を消費する「プルーフ・オブ・ワーク」
ここまでは、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムである「プルーフ・オブ・ワーク」について見てきました。
プルーフ・オブ・ワークは、仕組み上コンピューターに膨大な計算をさせるため、多くの電力を消費してしまいます。そのため電力の安い中国などで、マイニングでの計算に特化したコンピュータサーバーを多数設置した「マイニングプール」と呼ばれるものが多く設立されています。
実際、ビットコインのマイニングの大半が中国のマイナーによって行われています。
「PoW」以外のコンセンサスアルゴリズムの例
このような計算を行うために電力消費がかかることや、その結果マイナーに偏りが出るという点が、非効率なのではないかとプルーフ・オブ・ワーク以外のコンセンサスアルゴリズムの研究がされています。
ひとつ目は、プルーフ・オブ・ステークです。プルーフ・オブ・ステークでは、より多くの通貨を持っているマイナーが、マイニングが行いやすく設定されています。
次にDelegated Proof of Stake(DPoS)があります。DPoSは、ネットワークの参加者による投票で選ばれたマイナーが代表してマイニングを行います。
最後に、プルーフ・オブ・インポータンスというものもあります。これは、マイニングを行うマイナーを評価付けし、評価の高いマイナーがよりマイニングをしやすくするというものです。
[図表]コンセンサスアルゴリズムの種類