年間5000万円の利益を上げるスイングトレーダー
Gさん( 兵庫県在住の兼業トレーダー)
Gさんは、国内からアジア諸国へ工作機械を輸出する貿易会社を経営している40代の男性だ。海外とビジネスを行なう企業にとって、為替変動は頭を悩ます要因のひとつ。というのも、商取引はほぼ外貨で行なわれており、海外で得た利益は決算時期などに合わせて、外貨を売って円を買う取引(円転)をする必要がある。しかし、円転のタイミングで円高が進んでいれば、回収した代金は円建てで目減りすることになり、業績には悪影響を及ぼす。その為替リスクを軽減させるため、多くの企業では、円安だと思われる時期に「為替予約取引」を行なっている。Gさんは、その為替予約取引を通して相場観を磨き、FX取引でも利益を積み上げている。
大勝ではなく、「負けないトレード」を積み重ねる
月々のトレードの成績をチェックしてみると大体、毎月コンスタントに利益は出しています。大勝するわけではないのですが、できるだけ負けないトレードを心がけています。
一般論としていえば、大勝するトレードは大負けするトレードと背中合わせではないかと思います。たしかに大勝したときは面白いのでしょうが、その分、大負けしたときの失望感や絶望感も、ひどいものになります。それを繰り返すのは、精神的にも追い詰められます。だから、自分の場合は、大勝することはないけれども、大負けすることもないという成績で、淡々と利益を積み重ねていくほうが、最終的には長続きすると思っています。
そういうトレードを続けてきて、この1年で得られた利益は5000万円程度になっています。
負けが続いたときには「何が何でも勝ちにいく」
勝つために大事なことは、勝ちグセをつけることです。本当に不思議なのですが、一度、損切りをして負けを喫すると、その後も負けが続くことになります。負けグセがついてしまうのです。これはメンタルな要因だと思いますが、とにかく勝ちグセをつけることが大切です。
私の場合、この1年は、月間の実績でほとんど負けることなく、毎月、利益を計上し続けています。調子が悪ければもちろん負けるトレードもあります。そこで大事なことは、負けが続いたときには、何が何でも勝ちにいくということです。
勝ちといっても、別に大勝する必要はありません。少しでも利益が出たら、そこで利食いをすることを積み重ねるのです。「無理やりにでも勝つ」ということによって、勝ちグセをつけるのです。そうすると不思議なことに、再び勝てるようになるものなのです。