10日間の旅行中に「ギリシャ危機」でユーロが下落
FXではレバレッジを大きく設定しすぎて失敗するケースが多くあります。しかも値動きが激しいときに目を離してしまうと、大きな損失を出してしまうので注意が必要です。
Cさんもそんなひとりです。FXはわずか数秒、パソコンから目を離しただけで損失を生んでしまいますが、Cさんは約定したまま、10日以上も放置してしまいました。
2010年1月、正月明けのシーズンオフにドイツとその周辺国に旅行に出かけました。ユーロは旅行出発の直前まで緩やかに上昇して、評価益(未確定の利益のこと)もあったため油断してしまったとCさんは振り返ります。
旅行前に1ユーロ=132円ほどで20万ユーロを買ったCさんは、旅行先のドイツへ携帯端末を持参し、為替の動向に注意するつもりでした。しかし、当時はまだ電波状況もよくなく、つい確認を怠ってしまいました。
旅行中の1月12日、ギリシャ危機でギリシャ国債の格付けが引き下げられたと報じられました。その影響によってユーロは下落。Cさんは、ユーロが下落したことをニュースで知って、慌てて売り決済しました。
しかし、すべてを127円ほどで売却したものの、200万円ほどの証拠金は半分以下にまで目減りしてしまいました。
ユーロを買う場合は、EU構成国の政治状況等にも留意
[図表]海外で為替をチェックせずに大損失のCさん