テクニカル分析の通りに為替が動かず、慌てて損切り
FXは短期売買が中心のため、「テクニカル分析」を重視する傾向にあります。特に超短期売買のスキャルピングでは、テクニカル分析だけが頼りといってもいいかもしれません。
しかし、少し長めにホールドすると、ファンダメンタルズも影響します。ここで紹介するDさんの取引スタイルは、デイトレードやスイングトレードなど短・中期がメインでした。
さらにDさんは自分の得意なチャートの形が現れたときだけ取引を行なっていました。特に、典型的な上昇・下落シグナルや、上昇後の長い上ヒゲ、下落後の長い下ヒゲが現れたあとはよい結果を生んでいました。
しかし2016年6月、Dさんの得意なチャートの形にもかかわらず、思惑通りに為替が動かず、損失が出たことがありました。
それは米ドル/円の通貨ペアで、米ドルが下落後、大陰線に長い下ヒゲが出たときでした。いつもは反発して上昇するため、すぐに米ドルを買いましたが、実際にはわずかに反発して下落したため、慌てて損切りをしました。
実はこのときDさんはニュースを見ておらず知らなかったのですが、トルコでテロ事件があったり、イギリスのEU離脱問題があったりしたため、ファンダメンタルズ的要因で思惑通りに為替が推移しなかったのです。
取引国の政情や経済関連ニュースのチェックも忘れずに
[ファンダメンタルズを無視したDさん]