初心者が覚えておきたい、代表的なテクニカル分析の例
相場を知る手がかりとなるテクニカル分析は数多く存在します。株やFXの経験者にはおなじみのものですが、ここでは初心者が覚えておきたい分析方法のみを紹介します。
そもそも、テクニカル分析には上昇と下降のトレンドを探るトレンドフォロー系と、買いサインや売りサインを探るオシレーター系の2つがあります。トレンドフォロー系では「一目均衡表」と「MACD」が、オシレーター系では「RSI」と「ストキャスティクス」がお勧めです。ポイントを押さえておけば、必ず実践で役に立つことでしょう。
一目均衡表では、ローソク足の「雲抜け」が買いサイン
一目均衡表は日本人が生み出したテクニカル分析のひとつで、相場と時間のバランスが一目で分かるのが特徴となっています。
表には「先行スパン1」「先行スパン2」「退行線」「転換線」「基準線」の5本の線と雲が表示されていますが、その中でもとくに注目したいのが、転換線が基準線を上に抜けるとゴールデンクロス、転換線が基準線を下に抜くとデッドクロスになること。そして、ローソク足が先行スパン1と2で形作られる雲の中から抜けると上昇、雲の下に抜けると下落を示していることを覚えておきましょう。
売買サインや上昇&下落トレンドが分かるMACD
MACDは、期間の異なる2つの移動平均線を応用したトレンドフォロー系テクニカル指標です。表の見方は基準となる「MACD」と「シグナル」の2本の線のクロスの仕方などから売買のタイミングを判断するというもの。
MACDがシグナルを上に抜いたときがゴールデンクロスで「買い」サイン、MACDがシグナルを下に抜いたときがデッドクロスとなり「売り」サインとなります。
また、横一直線に引かれた0(ゼロ)ラインよりMACDとシグナルの2本の線が上にあるときは上昇トレンド、下にある場合は下降トレンドであると分かります。