\1月10日(土)-12日(月)限定配信/
税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
パネルの洗浄後、発電量が「8.3%」も向上
前回の続きです。
IVカーブトレーサーとは、太陽電池が実際に稼働している状態での電流Iと電圧Vの関係をグラフ化したものです。このグラフに囲われた面積が発電出力(発電量)を示しています(図表1を参照)。
IVカーブの波形が乱れている場合は、出力が下がっていることがわかります。図表1のグラフを見ると、洗浄前のIVカーブは乱れていますが、洗浄後はきれいな曲線が出ています。出力も洗浄前と後では、8.3%向上していることがわかります。
[図表1]IVカーブトレーサー

その他にも、栃木県の野立て発電所(750kW)において、接続箱単位で洗浄前後の結果を比べると、発電所全体で約6.78%の出力の改善が見られました。すべての発電所で同じ出力改善が見られるとは限りませんが、投資家にとって6.78%は非常に大きい数字であるといえるでしょう。
[図表2]栃木県太陽光発電所750kW

汚れのせいで発熱!? 放置すればパネル故障の原因に・・・
さらに下の写真は、パネルの汚れがホットスポットになってしまっている写真です。出力はもちろんですが、汚れを放置してしまうとパネル自体の故障につながる危険性もあるということも考える必要がありそうです。
[図表3]パネルの汚れによってホットスポットが出来てしまう

パネルについた汚れは、雨で流れるケースとそうでないケースがあります。特に汚れに油が含まれている場合は、水では汚れが落ちないケースもありますので、発電所を訪れた際は、一度パネルの汚れを確認してみてください。汚れがひどい場合は、業者に洗浄を依頼してみてもいいかもしれません。
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