「あれもこれも…」と余分なものを買わない
お金持ちが意識するお金の使い方のルールも存在します。
お金持ちのルールを真似して、その効果を体感することで「誤っていた自分のルールを修正するのは簡単」と思うことができれば理想的です。どれだけ小さくても成功体験を積むことができれば、良いルールをさらにどんどん体得できるはずです。たとえば、次に挙げる「余分なものを買わない」というルールは比較的すんなりと実践できるはずです。
お金持ちが意識するお金の使い方のルールは4つあります。
まず1つ目は「余分なものを買わない」というルールです。
100円ショップで買い物をするとき、普通の人は「あれもいい、これもいい」と「ついで買い」をするほか、「安いから」とアレコレ買いすぎてしまうこともよくあります。いつ使うかわからないものを「爆買い」する人もいます。このような人は、言葉が悪いのですが「100円ショップの戦略にハマってしまった」人たちです。
一方、本当のお金持ちは100円ショップでは買い物をしない人が多く、買い物をする場合でも、目的が明確でブレないため、「買う」と決めたものしか絶対に買いません。
2つ目は「本当に必要なところには、惜しみなくお金を使う」というルールです。
普通の人は、人に誘われたり勧められるとなかなか断ることができず、不要なものにまで、お金を払ってしまいがちです。反対に、お金持ちは本当に必要なものにしかお金を払いません。
「人のためにはケチケチしない」ことも重要
3つ目は「バーゲンセールで衝動買いをしない」というルールです。
たとえば、あなたが高級腕時計を欲しいと思っているとき、たまたま時計屋さんでセールを行っていて、欲しかった時計が安く買えたとしたら、それは「とてもよい買い物」です。しかし、「バーゲンで安いから」とセール品の洋服を衝動的に「大人買い」するような消費の仕方は、「よい買い物」ではないでしょう。
お金持ちは、決してバーゲンセールで衝動買いなどしません。どんな買い物をするにしても、きちんと下調べをして品質を吟味して、落ち着いて品物を選びます。
4つ目は、「人のためにはケチケチしない」というルールです。
私の知り合いのお金持ちには、ケチな人は一人もいません。気前がよく、なおかつお金の払い方も気持ちがよく、スマートな人ばかりです。はたから見ていても「ケチケチしている」とわかる人と、気前のよい人と、どちらが豊かな人間関係を構築していけるか考えると、極論に聞こえるかもしれませんが「ケチケチしないこと」は良い人間関係を築く基となります。
またどこの世界でも「金払いの善しあし」で人間性を測られることは珍しくなく、金払い一つで自分の株が上がることも下がることもあります。人前でケチケチするような言動は控えたほうが賢明です。