一代で財を成したお金持ちは「計画意識」が非常に高い
ルールや習慣を徹底していく際には、「計画意識」を強く持つことが大切です。ルールを守れなくなったときや、休んだり、諦めたくなったときに、計画意識があれば思いとどまることができるからです。
仕事で向き合う「売上計画」などと異なり、プライベート面での計画については真剣に考えていない人が珍しくありません。たとえば「人生の計画」「貯蓄の計画」などについてです。
「何のために、いつまでに、いくら貯めるのか?」といった目標が曖昧であったり「意識すらしたことがない」という人も珍しくありません。これは非常に危険なことです。
遺産相続などでなく、「ビジネスで一旗揚げて、成功を遂げたお金持ち」に限って見た場合、「計画意識が非常に高い」という特徴が共通しています。
人生に関わる大きな目標を「貯蓄の原動力」に
「何のために、いつまでに、いくら貯金しますか?」
この問いに即答できる人は、普段から計画意識の高い人です。明確に答えられなかった人は「気付いてよかった」ととらえることが大切です。
松下幸之助さんが遺された有名な言葉に「気づいた価値は百万両」というものがあります。気付いた人は、これからしっかりと計画を立てていけばよいのです。
ちなみに私は、寿命を「88歳」と想定して、なおかつ総資産1000億円をつくるという計画を立てています。それは、「日本の教育を変える」という目的で、新しい学校(大学)をつくり、奨学金などの報奨金制度をつくろうという計画があるからです。
そして自分の子どもたちには、日頃から「財産は相続させずすべて寄付する」という方針も伝えています。
かけがえのない人生の計画を立てることができれば、自分の生活のルールを見直し、習慣を改善していくことが苦しいことではなくなります。
[図表1]お金の使い方の「自分ルール」
[図表2]お金の使い方の「自分ルール」