「ほとんど見ていない」と言える短時間での取引
「『タケルの手法』とはどんな手法ですか?」と聞かれたら、私はこう答えています。「それは、チャートを見ないでFX取引をすることです」と。
このように言うと多くの方がとても驚きます。
先述したように、多くの人が「FXをやるということは、パソコンに向かってチャートにじっと見入り、長時間張り付くこと」と思っているので、「チャートを見ない」と聞いて驚くのも当然です。
もう少し正確に言います。チャートを「全く見ない」というのではなく、長時間チャートを見ていることに比べれば、「ほとんど見ていない」と言える程度の短い時間で済む、ということです。
たとえば、こんな具合です。
●通勤時間を使ってトレードする。
これならば、そもそも長時間チャートを見てパソコンの前に張り付くことなどできません。
私が薦めるエントリーの仕方には、別名「頂きます法!」という方法があります。
これは、朝昼晩の食事時間の直前にトレードする方法です。つまり、「頂きます」と言う前にトレードする、ということです。食事の直前はお腹がすいて、早くご飯が食べたいですよね。そのため、チャートを見る時間は必然的に短くなります。1回3分から5分ぐらいが限界ですよね。それ以上長くチャートを見ていると空腹に耐えられず、チャートを見るのをやめます。だから、とても早くトレードを終わらせることができます。
「お金に動いてもらうこと」で短時間トレードを可能に
では、なぜチャートをほとんど見ないで取引する、という行為が可能なのでしょうか? このことは、自動売買という行為を想像していただくとわかりやすいかと思います。要するに、自分がやる行為をコンピュータにやってもらう、ということです。
コンピュータが売買を全部やってくれて、しかも利益が出るとしたら、もう長時間チャートの前にへばりつく必要はありませんね。そんなコンピュータがあったら素晴らしいのですが、残念ながら、実際、そんなコンピュータは見たことがありません。お金がある人は、信用できる人を探して・ファンドに依頼したりします(この場合、当然のことながら損をすることもあります)。
売買を自動でやってくれるコンピュータを利用するにしろ、ファンドに依頼するにしろ、それらは、「自分以外のモノ(人間)」に頼って取引しています。
私が主張するのは、売買を自動でやってくれるコンピュータやファンドの役割を「自分」で行うことです。しかも、長時間パソコンの前に張り付くことなく、損をすることもありません。この点がきわめて画期的なのです。
その核心はズバリ、「お金に動いてもらうこと」です。お金に動いてもらうとはどのようなことで、どうすればお金を動かせるかについては後述しますが、今は、お金に動いてもらえば、長時間パソコンの前に張り付かなくてすみ、しかもしっかり稼げるようになる、ということを頭の中に入れておいてください。お金に動いてもらえば、私たちは時間に拘束されず、自由に過ごすことができるようになるのです。
普段の生活の「余分な時間」に気づくべき
私の手法は1回3分程度なのに、その時間すらないと言う方がいます。本当にそうでしょうか。確かに会社員の方で、始発電車で会社に行き、終電で帰ってくる方がいるみたいです。その通勤車内でも仕事をしていると聞くと、唖然とします。そんなに仕事をして楽しいのだろうか、と半分思います。
でも、実は我々は普段の生活の中で、余分な時間をかなり使っています。このことに気づいて欲しいのです。具体例を出しましょう。皆さん、TVでニュースを見たり、新聞や雑誌などを読んでいる時間は意外に多いのではないでしょうか。その時間は本当にお金を稼ぐのに必要な時間なのでしょうか。たいてい日本人は朝のニュース番組を見ていますが、単にニュース番組を流しているだけで、実際にはよく見ていないこともあります。その時間はお金を得るのに必要でしょうか。私はよく考えると、不要な時間だと思っています。
その時間を少しだけ削って、トレードの時間にあてることは、それほどむずかしいことではありません。TVを見たり新聞・雑誌を読んだだけでは、なかなか利益になりませんが、その時間の一部をFX取引にあてれば、ダイレクトに利益になるのです。そして、人生の幅が広がっていくようになるのです。
参考までに、現在の私のスタイルの一例を述べます。ある朝、私はパソコンを開いてチャートを見て、3分程度でポジションを持ってエントリーしました(今はもうパソコンは使いません)。その日の午前中は子供の運動会があったので、家族で子供の運動会に行きました。自宅に帰ってきてトレードの結果を見ていたら、利益となって決済していました。つまり、朝の3分だけチャートを見てFXをやり、子供の運動会の間はお金に動いてもらい、その間にお金が利益を生んでくれたのです。イクメンパパもできるし、お金も入るし、とても有難いことです。
また、こんな事もありました。家族で旅行に行く前日の夜にエントリーしました。旅行先で自分のポジションがどうなっているかを見たところ、かなりの含み利益(まだ決済していないので仮の利益)になっていました。その後旅行から帰ってきたら、利益となって決済になっておりました。したがって、旅行に行っている間に、利益を生み出したことになります。私には旅行がさらに楽しく感じられました。
このようにFXトレードができるようになると、自分の世界が一気に広がり、計り知れないメリットを生み出します。