今後は「決済の拡大」が飛躍的に進むと予想
フィスコ仮想通貨取引所 取締役最高商品責任者。新光証券(現みずほ証券)、外資系銀行、生保を経て2010年フィスコに入社。信条は「人生は一期一会」。
聞く人:白幡玲美
2015年4月に成城大学経済学部経済学科に入学。イベントMCやサロンモデル、web・広告モデルのほか、2016年5月よりフィスコキャンパス一期生として活動中。
白幡>10年後のビットコインってどうなっていると思いますか?
田代>どうなっている……。そうですね。かなり漠然とした答えになりそうですが、実生活では今よりも身近な存在となっているでしょう。その背景として、「決済」での普及が現在よりも広がるからと考えています。今回は「投資」という側面で取り上げていますが、私は「決済」の拡大が、今後飛躍的に進むと思います。
投資か、長期保有か・・・今よりも選択肢が広がる!?
白幡>「投資」よりも「決済」ですか?
田代>このような本を書いておいて意外に感じるかもしれませんね(笑)。「投資」としての魅力はかなり大きいのですが、広く世の中で認知されるにはやはり「決済」できることが大きいと思います。仮にビットコインに「投資」し増えても、「決済」する機会が少ないのであれば、円やドルに換金するしかありません。ですが、「決済」できればビットコインのまま保有しておいて、必要なときにビットコインで「決済」すればいいわけです。つまり円やドルに換金する必要はありません。
白幡>選択肢が増えるということですね?
田代>そういうことです。ビットコインに「投資」して損をしても「決済」用に使用してもいいでしょうし、長く保有して値が戻るまで待っていてもいいでしょう。こうした選択肢が広がることで、10年後のビットコインは身近な存在となっていると考えます。
白幡>ということは、「決済」できるインフラを構築することが重要ですね。
田代>まさにその通りですね。今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、政府主導などの大きな動きがでてもおかしくはないでしょう。