「法定通貨」との一番大きな違いとは?
注目度が高まるばかりのビットコインですが、いったいどのようなものでしょうか。まず、ビットコインの基本を押さえておきましょう。
ビットコインに代表されるネット空間で存在している通貨を〝仮想通貨〟と呼びます。その仮想通貨と従来からある日本円や米ドルなどの〝法定通貨〟との一番大きな違いは、仮想通貨には「紙幣」や「硬貨」といった実体がないことです。
なぜなら仮想通貨は「価値を持ったデジタルデータ」だからです。詳細は以降に譲りますが、デジタルデータといえども、きちんとした通貨であるわけです。
ビットコインの通貨単位はBTC(ビーティーシー)
従来の通貨に「円」「ドル」「ユーロ」といった通貨単位があるように、ビットコインにも通貨単位があります。それが「BTC(ビィーティーシー)」です。
米ドルに「ドル」以下の単位として「セント」、日本円に「円」以下の単位として「銭」があるように、BTC以下の「Satoshi(サトシ)」という単位もあります。1Satoshi=0.00000001BTC(1BTCの1億分の1)で、ビットコインの最小単位となっています。
ビットコインの発明者は謎の人物「ナカモト・サトシ」
ちなみに、「サトシ」という単位は、ビットコインをつくったとされるサトシ・ナカモト氏にちなんだものです。ビットコインは、同氏が2008年にインターネット上に発表した論文をもとに生まれました。
サトシ・ナカモト氏は誰だか特定されていません。この名前は偽名と考える人が多く、日本人ではないとの見方が大勢を占めています。世界中で注目を集めるビットコインの誕生には、ちょっとしたミステリーがあるのです。