今回は、小額の資金からのスタートが可能なフィリピン株式投資の魅力について見ていきます。※本連載は、セブンシーズプロパティーズコープのCEOである西村幸洋氏の著書『1日5分、10万円からはじめるフィリピン株式投資』(パブラボ刊行)の中から一部を抜粋し、東南アジアで注目される国「フィリピン」での株式投資のノウハウを紹介します。

「単元株数」の購入も驚くほど安価

前回の続きです。

 

前述したように、日本株はまだまだ通常の売買単位での株式購入は敷居が高く、それなりの資本を持っていないとスタートすることが難しいことがわかります。

 

しかし最近では、ネット証券会社のいくつかで単元未満株(簡単に言うと、株のバラ売り。通常は単元株と言って10株単位や100株単位など銘柄ごとに単位が決まっており、その単位で売買されますが、単元未満株だと1株からでも購入できます)が積極的に扱われ始め、少額投資できるようになってきています。

 

それでもまったく同じルールで投資ができるわけではなく、選べる銘柄が限られていたり、リアルタイムで売買できず「約定のタイミングが決められている」あるいは「議決権が与えられておらず、株主総会には出席できない」などのデメリットもあり、単元株と比較すると、不利になる要素も多く含まれる取引となっています。

 

以前と比べると投資しやすい環境が整ってきたとはいえ、まだまだ敷居の高い株式投資ですが、フィリピン株式投資の場合、 株主としての権利をすべて保有できる単元株数での購入でも、驚くほど安価で株式購入できます。

個別銘柄の選択が難しいのなら「FMETF」を

たとえば、前回の記事でご覧いただいたフィリピン総合指数を構成する30銘柄を最低単元株数で取得したとしても、総額20万円以下ですべての銘柄を購入できます。さらに値嵩株(ねがさかぶ)5銘柄(AC、GLO、GTCAP、SM、TEL)を外した25銘柄なら、総額10万円以下で購入が可能です。

 

またフィリピン株式市場には1銘柄のETF(上場投資信託のことで、フィリピン総合指数の動きに連動した株価をつけるように組み立てられた投資信託)があるため、「株式投資を始めたいけど、どの会社を選べば良いかわからない」という場合は、証券コード「FMETF」というETFを購入すれば、個別の銘柄を選ぶ必要はなくなります。フィリピン総合指数が上がれば利益が上がり、指数が下がれば損が出るというシンプルな株式投資を3000円以下で行うことが可能です。

 

このように小額の投資資金で始めることができるフィリピン株式投資は、手応えをつかめるまでは小額で試し、手応えをつかめてきたら投資金額を増やしていく、というように安全に投資を始められる点でもとても魅力的であり、また前述したように非常に高い投資効果を生み出すパワフルな投資手段であると言うことができます。

 

 

 

※値嵩株(ねがさかぶ)…株価の高い株式のことを意味する株式用語の一つ。反対に株価の低い株式の事を低位株(ていいかぶ)と呼びます。 

本連載は、2017年4月2日刊行の書籍『1日5分、10万円からはじめるフィリピン株式投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

1日5分、10万円から始める フィリピン株式投資

1日5分、10万円から始める フィリピン株式投資

西村 幸洋

パブラボ

国内初となる「フィリピンの株式投資」の指南書。フィリピンは、世界でもっとも長く人口ボーナス期が続く国と言われ、昔の日本を思い出させてくれる活力とエネルギーに満ち溢れています。これからのフィリピンは、日本の人口構…

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