Q:どうやら社員たちが「社長の給料が高すぎる!」という不満を持っているようです。こういう場合、やはり給料を下げたほうがいいのでしょうか?
A:今すぐ給料を半分に下げなさい!
社会保険料と税金を減らすという実利的な効果も
前回の続きです。
先ほど、給料を自分で決められるのが社長の特権だと言いましたが、あまり高くしすぎると、このように社員たちから不満の声が上がることがあります。
だからといって、給料を下げたくなければ別に下げなくてもかまわないのですが、私は給料を下げることをおすすめしています。
なぜ、給料を下げたほうがいいのか?
その理由は、次の4つです。
1つ目は、給料を下げることで、社員の不満を解消できることです。
2つ目は、社長が高給を取っていないことで、対外的にも堅実な会社であることをアピールできること。
3つ目は、たくさん給料をもらわないことで、慢心による無駄遣いを防止することができること。
そして4つ目が、給料を下げれば、前述したように社会保険料と税金を減らすことができることです。
しかも、浮いたお金を有効活用することで、資産を作ることができます。
下げた分の給料は退職金に
たとえば、100万円の給料を半分の50万円に下げた場合、下げた分の50万円を退職金の原資として積み立てることができます。
1年で600万円(=50万円×12か月)貯まりますので、30年間積み立てれば1億8000万円(=600万円× 30年)となり、これを退職金としてもらえばいいのです。
さらに、100万円の給料を50万円にすれば、前述したように社会保険料と税金が年間で244万円浮きます。ただし、会社の税金が130万円増えるので、実際には114万円のキャッシュが会社に残るということになります。そのお金で生命保険に入っておけば、社長にもしものことがあったとしても、会社にお金が入るので、将来的に会社を維持していくことができるのです。
このように、給料を下げるメリットはたくさんあります。
ですので、給料を取りすぎている社長は、今すぐ給料を半分にすることをおすすめします。