楽天証券で投資信託の積立額を楽天カードで決済できるサービスが「楽天カードクレジット決済」。新NISAが始まったことやクレカ積立の上限が月10万円に引き上げられたことで、楽天証券ユーザーには特におすすめの決済手段となっています。メリットやデメリットをはじめ、設定方法、ポイント還元率などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
楽天証券でクレカ積立…「楽天カードクレジット決済」による投信積立のメリットや設定方法、ポイント還元率を解説【新NISAにも対応】

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「貯蓄から投資へ」の流れのなか、新NISAやiDeCoなどを活用して資産形成に取り組む人が増えています。

 

しかし、同じ金額を投資に回すなら、少しでもお得な方法で始めたいはず。そこで最近主流になっているのが「クレカ積立」で、投資信託の毎月の積立額をクレジットカードで決済すると、そのカード会社が発行するポイントが還元されるのが特長です。

 

楽天証券はこのクレカ積立を最初に始めたネット証券で、楽天カードで決済すると積立額に応じて楽天ポイントが還元される「楽天カードクレジット決済」が人気です。

 

そこで本記事では、楽天証券でクレカ積立を始めるにあたり、

 

「メリットやデメリットは?」

「実際の設定方法は?」

「クレカ積立の上限が月10万円に引き上げられたって聞いたけど、ポイント還元率はどうなったの?」

 

のような疑問を持っている人に、楽天証券×楽天カードの組み合わせでお得に資産形成をする方法をお伝えします。

 

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1.「楽天カードクレジット決済」とは?

楽天カードクレジット決済
(引用:楽天証券

 

「楽天カードクレジット決済」は楽天証券が取り扱っている投資信託を購入するときの引落方法の1つで、積立額を楽天カードで決済すると、積立額に応じて楽天ポイントが還元されるのが特長です。

 

ポイント還元率はサービス開始当初は一律1%還元でしたが、2022年9月買付分より低コストのインデックスファンドの場合は0.2%還元に改悪。しかし、2023年6月にカードのランクや銘柄によってポイント還元率は0.5~最大1%に引き上げられました。

 

そして、2024年3月8日より改正「金融商品取引業等に関する内閣府令」が施行され、クレカ積立の上限が月5万円から月10万円に増額。上限額の変更に伴い、ポイント付与率を引き下げたネット証券もあるなか、楽天証券は月10万円までの積立額に対しても従来と同じ0.5~最大1%を還元すると発表し、ユーザーの期待に応える結果となりました。

 

様々な変遷があった「楽天カードクレジット決済」の概要を紹介します。

 

■「楽天カードクレジット決済」の概要

対象口座 特定口座、一般口座、新NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)
※iDeCo、未成年口座、法人口座は対象外
対象商品 楽天証券で取り扱っている積立買付が可能な「投資信託」

積立設定
が可能な額

月100円~100,000円
※ボーナス設定での特定月の買付額のアップは不可
対象カード
と年会費

・楽天カード(年会費:無料)
・楽天ゴールドカード(年会費:税込2,200円)
・楽天プレミアムカード(年会費:税込11,000円)

クレカ積立時の
ポイント還元率

【代行手数料が年率0.4%(税込)未満のファンド】
※多くのインデックスファンドが該当

・楽天カード(一般):0.5%
・楽天ゴールドカード:0.75%
・楽天プレミアムカード:1%
 

【代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンド】

・全カード共通:1%

付与されるポイント 楽天ポイント(通常ポイント)
積立設定の締切日 毎月12日
買付日 ・毎月1日(2021年6月19日以前に楽天クレカ決済を利用したことがある人)
・毎月8日(2021年6月20日以後に楽天クレカ決済を利用したことがある人)
カード積立額
の支払い日
積立注文月の27日(土日祝の場合は翌営業日)
楽天ポイント付与日 積立注文月の15日前後

 

「代行手数料」という聞き慣れない用語が出てきますが、資産形成に有利とされている低コストの投資信託(インデックスファンド)を買うときにはあまり関係がないので、スルーして大丈夫です(詳細はデメリット③で解説)。

 

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2.「楽天証券×楽天カード」…投資信託のクレカ積立のメリット5つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券で楽天カードを使って投信積立をするときの主なメリットは、次の5つです。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①:決済額に対して0.5~最大1%の楽天ポイントが還元される

ポイントが還元されるイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券で投資信託の積立額を楽天カードで決済すると、積立額に対して0.5~最大1%の楽天ポイントが還元されます(カードの比較は5章で解説)。

 

1ヵ月のクレカ積立の上限はどの証券会社でも月10万円までなので、年会費無料の楽天カードで上限額まで決済すると、毎月500ポイント(=10万円×0.5%)が還元されることになります。

 

貯まった楽天ポイントは、楽天市場でのネットショッピングをはじめ、街中のコンビニやドラッグストア、飲食店など様々なシーンで1ポイント=1円として利用でき、使い勝手は抜群です(楽天ポイントを利用できる場所は公式サイト「楽天ポイントが使えるお店」から探せます)。

 

証券口座(特定口座や一般口座)の「預り金」からの引き落としでも投信積立はできますが、現金決済の場合はポイントが付与されません。そのため、「同じ金額を投資に回すなら少しでもお得な方法がいい」という人に楽天カードクレジット決済は特におすすめです。

 

メリット②:「楽天キャッシュ」の併用で毎月15万円までの積立額に楽天ポイントがつく

楽天キャッシュ決済の仕組み

 

楽天証券では、電子マネー「楽天キャッシュ」による投信積立も可能です。楽天カードから楽天キャッシュにチャージするときに(カードのランクに関係なく)0.5%の楽天ポイントが還元され、毎月5万円まで楽天証券で投信積立ができます(新NISAも対象)。

 

そして、「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」を併用すると、最大月15万円までキャッシュレスで投信積立ができ、全額がポイント還元の対象になります。

 

決済手段ごとの上限額を整理すると、次のようになります。

 

  • 楽天カードクレジット決済:月10万円
  • 楽天キャッシュ決済:月5万円

 

月10万円までクレカ積立ができるネット証券は他にもありますが、「楽天キャッシュ」のような独自のキャッシュレス決済手段を用意しているのは楽天証券だけ。そのため、月10万円以上をがんばって投資に回すなら、合計で最大月15万円までキャッシュレスで投信積立ができる楽天証券は、ポイント還元の面で優位性が高いといえます。

 

■お知らせ

2024年6月4日より、楽天キャッシュ決済による投信積立でポイントが還元されるタイミングが「楽天カードからチャージするとき」から「積立買付時」に変更されます。ただし、ポイントの還元率は0.5%で変わりません(参考:公式サイト『楽天キャッシュ(電子マネー)による投信積立のポイント進呈タイミングを変更いたします』)。

 

【補足】「楽天カード決済」と「楽天キャッシュ決済」はポイントはどっちが得か?

楽天カード決済と楽天キャッシュ決済はどちらが得で、どちらを優先すべきでしょうか?

 

年会費無料の楽天カードでクレカ積立をするときのポイント還元率は楽天キャッシュと同じ0.5%なので、月10万円までの積立設定なら楽天カード決済を優先させましょう。

 

使い方にもよりますが、楽天カードのほうが利便性が高く、月10万円以上を積立設定する場合に楽天キャッシュを使うことをおすすめします。

 

メリット③:「新NISA(旧つみたてNISA)」にも対応

新NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のクレカ積立だけではありませんが、楽天カードクレジット決済は新NISAにも対応しています。

 

新NISAの「つみたて投資枠」の上限は月10万円なので、クレカ積立の上限が月10万円に増額されたことにより、つみたて投資枠をクレジットカードでまるまる決済できるようになりました。

 

ちなみに、新NISAの「成長投資枠」でクレカ積立をすることもできますが、成長投資枠では株式取引もできるので、投信積立のみが対象のつみたて投資枠を優先して利用することをおすすめします。

旧NISAと新NISAの比較表

 

旧NISAと新NISAの比較表
(引用:楽天証券

 

なお、つみたて投資枠と同じ投資信託を成長投資枠で積立買付することもできます。

 

メリット④:貯まったポイントを「積立買付」にも利用できる

楽天ポイント投資
(引用:楽天証券)

 

楽天証券や日ごろの買い物で楽天カードを利用して貯めた楽天ポイントは、楽天証券で再び投資信託や株式の購入費用の一部もしくは全額に充てる「ポイント投資」に利用できます。

 

ポイント投資ができるネット証券は他にもありますが、多くの場合は「(1回限りの)スポット買付」のみで、その都度発注する必要があります。しかし、楽天証券のポイント投資では「積立買付」もできるので、一度設定すれば毎月自動で買付が実行されます。

 

利用するポイントの「上限」を決めておくこともできるので、会計時に楽天ポイントを使う楽しみのを残しつつ、楽天証券でポイント投資をすることも可能です。

 

メリット⑤:「入金不要」なので毎月確実に積立買付ができる

お金が積み上がっていくイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のクレカ積立に限った話ではありませんが、証券口座の預り金で積立買付をする場合、残高が不足していると買付は実行されず、その月は手動でスポット買付をするしかなくなります。

 

しかし、クレカ積立であれば、証券口座の残高を気にすることなく毎月確実に積立買付が可能です。また、入金する手間もないので、面倒になって途中で運用をやめてしまう心配も少なくなります。

 

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3.「楽天証券×楽天カード」…投資信託のクレカ積立のデメリット3つ

楽天カードクレジット決済のデメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、楽天証券で楽天カードを使って投信積立をするデメリット(注意点)も把握しておきましょう。

 

 

それぞれ解説します。

デメリット①:「買付日」を指定できない

カレンダー
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券に入金している預り金を利用して「現金決済」で投信積立をする場合は、買付日を毎月1日~28日から選ぶことができます。


しかし、楽天カードクレジット決済の場合は買付日の指定ができず、買付日は次のように「毎月1日」か「毎月8日」と決められています。

 

  • 毎月1日(2021年6月19日以前に楽天クレカ決済を利用したことがある人)
  • 毎月8日(2021年6月20日以後に楽天クレカ決済を利用したことがある人)

 

これからクレカ積立を始める人は「毎月8日」が買付日になりますが、最終的な利益は売却タイミングによって異なり、買付日によって有利・不利になることはないとされているので、買付日の指定ができなくてもあまり気にする必要はありません。

 

デメリット②:ポイント還元率が一番高いわけではない

クレジットカード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

クレカ積立サービスを提供しているネット証券は、楽天証券以外にもSBI証券、auカブコム証券、マネックス証券などがあります。そして、一般カードだけで比較すると、楽天証券×楽天カードの組み合わせのポイント還元率が決して高いわけではありません。

 

auカブコム証券×au  PAYカードは1%のポイント還元率、マネックス証券×マネックスカードは月5万円までは1.1%のポイント還元率(月5~7万円以下は0.6%の還元率、月7~10万円以下は0.2%の還元率)となっており、総じて楽天証券のポイント還元率0.5%を上回ります。

 

ただし、ポイント還元率は今後変更されることもあるので、現在のポイント還元率の水準だけでクレカ積立を始める証券会社を決めるのは賢明ではありません。

 

普段から貯めているポイントが貯まったり、取引画面が使いやすかったり、総合的に判断するようにしましょう。

 

デメリット③:一般カードでポイント還元率が1%になるのは代行手数料が年率0.4%以上の銘柄のみ

クレジットカードを手に持って困っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天カードによるクレカ積立のポイント還元率は0.5~最大1%ですが、年会費無料の楽天カードのポイント還元率は0.5%です。ただし、楽天証券が受け取る手数料(=代行手数料)が年率0.4%(税込)以上のファンドのみ、一般カードでもポイント還元率は1%になります。

 

■カードの種類と代行手数料の違いによるポイント還元率

カードの種類 代行手数料
年率0.4%(税込)
未満
年率0.4%(税込)
以上
楽天カード 0.5% 1%
楽天ゴールドカード 0.75%
楽天プレミアムカード 1%

 

なぜ上記の表のような複雑な仕組みなのかというと、ポイント還元率を高くすることで信託報酬(投資信託の運用や管理にかかるコスト)が高い銘柄を買ってもらいたい、という楽天証券側の意図があると筆者は考えます。

 

銘柄ごとの代行手数料とポイント還元率は公式サイト「楽天カードクレジット決済のポイント還元率」で毎月更新されていますが、ポイント目当てで還元率1%のファンドを選んではいけません。なぜなら、「手数料が高い=運用成績が優れている」ではないからです。

 

人気の「eMAXIS Slimシリーズ」や「楽天プラス・シリーズ」など、資産形成に適しているとされる低コストのインデックスファンドのほとんどは代行手数料が年率0.4%(税込)以下で、年会費無料の楽天カードによるクレカ積立のポイント還元率は0.5%です。

 

つまり、資産形成のためにクレカ積立をするなら代行手数料を意識する必要はなく、年会費無料の楽天カードの場合はポイント還元率0.5%が当たり前だと思っておきましょう。

 

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4. 楽天証券で「楽天カードクレジット決済」の積立設定をするやり方【画像解説】

スマホとクレジットカードを持っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天カードクレジット決済の特徴を把握できたら、投資信託の積立設定をしていきましょう。スマホの画面を使って説明しますが、PCでも流れは同じなので参考にしてください。

 

その前に、すでに楽天証券でクレカ積立をしている人に向けて、(同じ銘柄の)積立額を「増額」する方法と、現在の積立設定をいったん「解除」して始める方法を紹介します。

4.1. 現在の積立設定を確認し、変更(増額)もしくは解除する方法

現在の積立設定を確認するには、楽天証券にログイン後、左上のメニューをタップします。

 

楽天証券にログイン後の画面

 

メニューが表示されたら、「投資信託」をタップします。NISAで積立設定をしている人は「NISA」でもOKです。

 

メニュー一覧

 

次に、「積立設定」をタップしてください。

 

積立設定

 

現在の積立設定状況が表示されるので、「変更」もしくは「解除」をタップします。クレカ積立の上限が月5万円から月10万円に引き上げられたことに伴い、同じ銘柄の積立額を増額する場合は、「変更」から進んでください。

 

変更もしくは解除

 

なお、積立設定画面から変更できるのは積立額のみで、決済方法の変更はできません。

 

【補足】楽天キャッシュ決済から楽天カード決済への「変更」はできる?

「楽天キャッシュ決済」から「楽天カード決済」、「証券口座」から「楽天カード決済」に変更のように、積立設定画面から決済方法を変更することはできません。

 

現在、「楽天カード決済で月5万円+楽天キャッシュ決済で月5万円」で月10万円を積立設定していて、全額を楽天カード決済に「変更」する場合は、まず楽天キャッシュ決済の設定を「解除」する必要があります。

 

その後、楽天カード決済の積立額を増額するか、楽天カード決済の設定も解除して新たに積立設定をしましょう。

 

4.2.【新規】楽天証券で楽天カードを使って「積立設定」を始める方法

ここでは、楽天証券で楽天カードを使って新規でクレカ積立をする方法を、筆者が新NISAのつみたて投資枠で月10万円を積立設定したときの実際のスマホ画面を使いながら解説します。

 

選んだ銘柄は、月間の平均保有残高に応じてポイントが付与される「投信残高ポイントプログラム」の対象でもある楽天・プラスシリーズの「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オルカン)」です。

 

大まかな流れは、次の7ステップ。PCでも流れはほとんど同じなので、参考にしてください。

 

 

順番に解説します。なお、積立設定する銘柄の注文画面を表示する方法は他にもあるので、色々とお試しください。

 

なお、楽天カードクレジット決済の積立設定の締め切りは毎月12日です。12日までに積立設定をすると、翌月から買付が始まります。つまり、これから最短でクレカ積立を始める場合は、2024年5月12日(日)までに積立設定をすると、6月から投信積立を始められることになります。

STEP1:「銘柄・ファンドを探す」から「投資信託を探す」をタップ

楽天証券にログインしたら、少し下にスクロールします。そして、「銘柄・ファンド」メニューの「投資信託を探す」をタップします。

 

投資信託を探す

 

STEP2:積立設定する銘柄を探す

つみたて投資枠で積立する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここではファンド名の一部を入力する方法を紹介します。

 

設定する銘柄は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」なので、検索窓に「楽天」と入力します。

 

検索窓

 

すると、ファンド名に「楽天」が入っている投資信託の一覧が表示されるので、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」を探してタップしてください。

 

銘柄一覧

 

STEP3:「積立設定」から設定内容を入力する

ファンドの詳細が表示されたら、右下の「積立設定」をタップします。

 

積立設定

 

ここから、積立設定の内容を入力していきます。

 

① 口座区分は「つみたて投資枠」

「どの口座区分で積立設定しますか?」と表示されるので、積立買付する口座を選択してください。ここでは、「NISAつみたて投資枠」をタップします。

 

NISAつみたて投資枠

 

②「毎月の積立金額」を入力

積立金額は、楽天カード決済の場合は100円~100,000円、楽天キャッシュ決済の場合は100円~50,000円の範囲内で入力します(ここでは、100,000円)。

 

毎月の積立金額

 

この画面で「積立頻度」も設定できますが、引落方法が「楽天カード決済」「楽天キャッシュ」「その他金融機関」の場合は「毎月」しか選べないので、ここではスルーします。積立頻度や買付日の違いによる運用成績には大差がないとされているので、あまり気にしなくて大丈夫です。

 

毎月の積立金額を入力したら、「次へ」をタップします。

 

③「分配金コース」の設定

分配金コースは「再投資型」「受取型」のどちらかを選びます。ちなみに、「分配金」は投資信託の運用によって得られた収益を投資家に分配するお金のことで、株式でいう「配当金」のようなものです。

 

分配金コースは、特別な理由がない限り、自動で再投資してくれる「再投資型」を選びましょう。複利効果により、効率よく資産を増やすことができます。

 

「再投資型」になっていることを確認したら、「次へ」をタップします。

 

分配金コース

 

ただし、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」はもともと分配金を自動で再投資に回すファンドなので、「受取型」を選んでしまっても問題ありません。基本は「再投資型」と覚えておきましょう。

 

STEP4:目論見書を確認する

目論見書(投資信託の説明書のようなもの)と補完書面が表示されるので、タップして目を通してください。

 

目論見書

 

確認したら「同意して次へ」をタップします。

 

STEP5:引落方法を選択する(楽天カードクレジット決済)

楽天証券には引落方法(決済方法)には、次の4つがあります。

 

  1. 楽天キャッシュ(電子マネー)
  2. 楽天カードクレジット決済
  3. 証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)
  4. その他金融機関

 

ここで、「楽天カードクレジット決済」を選びます。

 

楽天カードクレジット決済

 

黒い帯で「引落方法の設定が完了しました」と表示されますが、まだ確定されたわけではないのでご安心ください。

 

次へ

 

「次へ」をタップしてください。

 

STEP6:ポイント利用の設定をする

設定内容の確認画面が表示されますが、少し下にスクロールして、ここでポイント利用の設定をしておきましょう。

 

ポイント利用

 

ポイント利用コースには「楽天ポイントコース」「楽天証券ポイントコース」の2種類があり、標準では「楽天証券ポイントコース」に設定されています。しかし、特別な理由がない限り、通常の楽天ポイントが貯まったり利用できたりする「楽天ポイントコース」に変更しておきましょう。

 

また、楽天ポイントを利用して投資する場合は、「利用設定」の「変更」から利用ポイント数の上限を設定します(その時点で貯まっている全ポイントを利用することも可能)。

 

なお、楽天市場には楽天グループのサービスの利用状況に応じて買い物の還元率がアップする「SPU(スーパーポイントアップ)」という仕組みがあります。楽天証券で1ポイント以上を使って当月合計30,000円以上をポイント投資すると+1倍(%)になるので、筆者は毎月1ポイントだけ使うようにしています。

 

ポイント利用設定

 

STEP7:積立設定内容を確認後、取引暗証番号を入力して「設定する」をタップ

ポイント利用の設定が済んだら、最後に必ず入力した積立設定の内容を上から下まで確認しましょう。初回購入日も表示されます。

 

積立設定を確認

 

間違いがなければ取引暗証番号を入力し、「設定する」をタップします。

 

取引暗証番号

 

次のように「積立設定が完了しました」と表示されたら終了です。

 

積立設定が完了しました

 

その下の「積立設定一覧」をタップすると、設定状況を見ることができます。修正する場合もここから行います。

 

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5. 楽天証券でクレカ積立ができる3種類の楽天カードを比較…初心者におすすめなのは?

カードを持っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリット①でお伝えしたように、楽天証券のクレカ積立では、楽天カードの種類によって0.5~最大1%のポイントが還元されます。

 

そこで迷うのが、どのランクの楽天カードで積立設定をすればいいのか?ということ。ポイントはあくまでも“おまけ”ですが、同じ金額を投資に回すなら、少しでも多くのポイントを獲得したいと思うはずです。

 

そこで本章では、積立額に応じて毎月獲得できるポイント数を、楽天証券でクレカ積立ができる3枚の楽天カードで比較します。

 

結論からいうと、クレカ積立の上限が月5万円から月10万円に引き上げられたことで、月8万円(厳密には月7.4万円)以上を買付するなら、ポイント還元の観点だけなら年会費を払っても楽天ゴールドカードがお得です。しかし、初心者の方は年会費無料の楽天カードで充分だと筆者は考えます。

 

■楽天証券でクレカ積立ができる3種類の楽天カードを比較

  ①楽天カード ②楽天ゴールドカード ③楽天プレミアムカード
カードデザイン 楽天カードのデザイン 楽天ゴールドカードのデザイン 楽天プレミアムカードのデザイン
カードの位置づけ 一般カード 一般とゴールド
の中間
ゴールドカード
年会費 無料 2,200円(税込) 11,000円(税込)
買い物等での基本還元率 1%
楽天キャッシュにチャージ
するときのポイント還元率
0.5%
クレカ積立時の
ポイント還元率
0.5% 0.75% 1%
月5万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮
3,000P 4,500P 6,000P
2,300P -5,000P

月6万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮

3,600P 5,400P 7200P
3,200P -3,800P

月7万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮

4,200P 6,300P 8,400P
4,100P -2,600P

月8万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮

4,800P 7,200P 9,600P
5,000P -1,400P

月9万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮

5,400P 8,100P 10,800P
5,900P -200P

月10万円をクレカ積立
するときの年間獲得P

※下段は年会費を考慮

6,000P 9,000P 12,000P
6,800P 1,000P
公式サイト  詳細を見る  詳細を見る 詳細を見る

 

ご覧のように、カードの年会費を考慮すると、月7万円までの積立額なら年会費無料の楽天カードの獲得ポイント数が最も多くなります。

 

しかし、積立額が月8万円(厳密には月7.4万円)以上になると、楽天ゴールドカードのほうが年会費2,200円(税込)を払っても獲得できるポイント数は多くなります。一方、楽天プレミアムカードは年会費が11,000円(税込)かかるため、月10万円を積み立ててようやく年間獲得ポイント数がプラスになる計算です。

 

ただし、年会費が発生するカードには空港のラウンジが無料で利用できるなどの特典があるので、年会費以上の価値を感じるなら楽天プレミアムカードもおすすめです。

 

ちなみに、楽天証券の2023年12月期の決算説明資料を見ると、楽天証券ユーザーの新NISA(つみたて投資枠)での平均積立設定額(2024年1月末)は40,108円となっています。

 

 

そのため、特に初心者の方は最初からがんばって楽天ゴールドカードを申し込んで月8万円でクレカ積立を始める必要はなく、年会費無料の楽天カードで充分だと考えます。ポイントに振り回されてはいけません。

 

すでに楽天カード(一般)でクレカ積立をしていて楽天ゴールドカードに切り替えようか迷っている方は、カード番号が変わることも考えて、慎重に判断するようにしてください。必要に応じてあとから変更しても遅くはありません。

 

ちなみに筆者は、5月積立分から楽天カード(一般)のクレカ積立額を月5万円から月10万円に引き上げましたが、カード番号を変更する手間を考えて、年会費無料の楽天カードで積み立てを続けています。

筆者の新NISAの積立設定状況
 
筆者の新NISAの積立設定状況
 

なお、公式には発表されていませんが、楽天証券における楽天ブラックカード(年会費税込33,000円)によるクレカ積立のポイント還元率は2%となっています。

 

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6. 楽天証券で実施中の楽天カードに関するキャンペーン

 NISA全力応援!クレカ積立10万円引上げ記念キャンペーン!
(引用:楽天証券

 

楽天証券では、「NISA全力応援!クレカ積立10万円引上げ記念キャンペーン」を実施しています。

 

内容は、楽天ゴールドカードもしくは楽天プレミアムカードを作成してNISA口座で合計5,000円以上をクレカ積立すると、抽選で7,010名に以下の楽天ポイントが付与されるというもの。

 

  • 10万ポイント:10名
  • 1,000ポイント:1,000名
  • 500ポイント:6,000名

 

キャンペーン期間は6月30日(日)までですが、5月12日(日)までに積立設定する必要があるので、特に楽天ゴールドカードでのクレカ積立を検討している人は、エントリーして参加しましょう。年会費無料の楽天カードからの切り替えでもOKです。

 

 

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7. よくある質問

楽天カードクレジット決済に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、「楽天カードクレジット決済」に関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. 楽天証券で楽天カードによるクレカ積立額を月10万円に変更するためのスケジュールを教えてください。

楽天カードクレジット決済の積立額の増額や新規の設定は、毎月12日が締め切りです。直近3ヵ月の設定スケジュールは以下のとおりです。

 

積立設定締切日 買付が始まる月
5月12日(日) 6月
6月12日(水) 7月
7月12日(金) 8月

 

Q2. 楽天証券で楽天カード以外でクレカ積立はできますか?

楽天証券では、楽天カード以外でのクレカ積立はできません。

 

Q3. 「楽天カード決済」と「マネーブリッジ」はどっちが得ですか?

「マネーブリッジ」とは、楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携することで自動入出金(スイープ)ができたり、楽天銀行で優遇金利がついたり、様々なメリットがあるサービス・機能のことです。

 

マネーブリッジの設定をすると、楽天証券と楽天銀行との間の入出金がスムーズになるメリットがありますが、楽天ポイントは付与されません。そのため、楽天証券で投資信託の積立買付をする場合は、ポイント還元の面だけを考えると「楽天カードクレジット決済」のほうがお得です。

 

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Q4. 楽天証券で「引落方法の変更」ができない場合の対処法を教えてください。

引落方法(決済方法)だけの変更はできず、現在の設定を「解除」してから新たに積立設定をする必要があります。

 

Q5. 楽天証券の「iDeCo」でも楽天カードでクレカ積立はできますか?

いいえ、できません。「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の毎月の掛金は、楽天証券に限らず、どの証券会社でもクレジットカードによる決済はできません。

 

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楽天証券のエントランス写真

 

口座数が国内証券会社(単体)ではトップとなる1,100万を突破し、20代や30代の若年層を中心に開設者が続出している楽天証券。SGO編集部は同社の社員に取材をして、人気の秘訣を伺いました。
 

2023年6月買付分より投資信託のクレカ積立のポイント還元率を引き上げた背景、「投信保有ポイント」復活の可能性についても触れているので、『【楽天証券社員インタビュー】投資のハードルを下げる数々の「業界のスタンダード」を作ってきた楽天証券が目指す姿とは?』からご確認ください。