一品一品にこだわりを持ち、大事に使う富裕層
安いものを買ってすぐに壊れてしまったり、機能性が悪くて結局すぐに買い替えたり。このような経験はありませんか? 昔の人は「多少奮発をしても、長く使えるものを選ぶほうがずっと得」とよく言ったものです。
確かに、富裕層の人たちを見ていると「安物買いの銭失い」とは程遠いお金の使い方をしています。目先の安さにとらわれず、本当に質の良いものを大事に長く使おうとします。それは、単なる見栄からの「ブランド至上主義」や、「高いもの好き」ではないのです。
お金持ちの家について、考察してみましょう。
お金持ちの家は「ものが少ない」というのが大きな特徴です。ものの点数は少ないのですが、一品一品が高価でこだわりの品であることが多く、彼らはそれを大事に使います。修理をしたりすることもよくあります。
「ものを大事にする」というマインドこそ、「お金も大事に扱う」という姿勢につながり、結果的にお金にモテることになるのです。できれば、私たちも「質の良いものを求める姿勢」を身につけていきたいものです。
もちろん「節約する」というのは大事な原則です。でも、それだけでは心は豊かになりにくいものですし、「お金がお金を呼ぶ」という循環をつくり出すことは困難です。
お金を賢く使うためには、「オン」と「オフ」を意識すること。そして「お金を使う」と決めたときは「オン全開」で一流を味わいましょう。なぜなら、「一流」に触れる機会が少ないと、その良さは永遠に知ることができないからです。
「一流のもの」「一流の経験」を買うことは非常に重要
「一流のもの」を選ぶことと同様に、「一流のサービス」に触れることも大切です。具体例を挙げてみましょう。
乗り物に乗るときは、新幹線ならグリーン車、飛行機ならビジネスクラスを利用してみることです。宿泊するときは、5つ星ホテルのスイートルームに泊まってみましょう。食事を楽しむときは、たまには料亭で懐石料理を頼んだり、名店でとびきりの素材を使ったフルコース料理を味わってみてください。
一流のものやサービスには、必ずといってよいほど「一流の良さ」が備わっています。まずは、それらを「初体験」することが大事です。「一流」のものに触れることを日常にできれば最高ですが、それはなかなかハードルが高いことです。また「オン」(一流)と、「オフ」の比較ができるから一流の良さや味わいがよくわかるとも言えます。
このように、賢いお金の使い方として「一流のもの」「一流の経験」を買うことは、非常に重要です。一流に触れることで、自分自身の言動を磨き、世界を広げることにつながるからです。
「通い慣れたいつもの100円ショップで、ダラダラと買い物をするのが好き」という方は、考え方を少し変えてみませんか。
<ポイント>
「一流のもの」「一流のサービス」に触れ、自分の見識を広めていく