8カ月で1万6590の「いいね!」を獲得した事例
前回の続きです。
このプロジェクトは2016年3月に終わりました。16人の留学生ボランティアが投稿した記事は、全部で71。これに対し、1万6590の「いいね!」が獲得できました。
図表は、Facebookに投稿された記事の数と、記事についた「いいね!」の数を表したものです。
[図表]プロジェクトの認知度が高まるにつれ「いいね!」数は増加
プロジェクト開始から2カ月後まで、「いいね!」の数は伸び悩んでいました。恐らく、プロジェクトの知名度が低かったのが理由でしょう。変化が見え始めたのは、開始から3カ月後の10月。留学生たちも勝手がわかってきたのか、記事を積極的に投稿するようになりました。その結果、「いいね!」の数は急増したのです。
「いいね!」やコメントの数から人気記事の傾向を把握
注目してほしいのは、投稿1件あたりの「いいね!」数が、1月以降順調に増加していることです。これは、投稿を定期的にチェックする「リピーター」が増え、その人が記事をシェアすることで情報伝達のパワーが増したことを示しています。
プロジェクトを進めるうち、人気が出る記事の傾向もわかってきました。たとえば、花に関する投稿は多くの人から好まれます。富山県で行われた「となみチューリップフェア」の記事は、700以上の「いいね!」を獲得。私たち日本人からすれば、桜や菜の花といった花が咲いているのは当たり前の風景です。しかし、外国人の目から見れば、素晴らしいコンテンツなのでしょう。
Facebook 上の「いいね!」やコメントの数を確認することで、外国人と日本人の感覚のずれを知ることができます。それは、どの観光地をどのようにアピールするかという戦略を立てる際に、大いに参考になることでしょう。