マンションのオーナーになって家賃収入を得るためには、いくつもの必要不可欠な業務があります。今回は、マンション管理業務の内容について見ていきます。

入居者募集から契約書の締結まで業務は多岐にわたる

マンションを購入しても、それだけで家賃収入が入ってくるわけではありません。マンションのオーナーになって家賃収入を得るためには、必要な業務がいくつもあります。オーナーになる前に、必要な業務を把握しておきましょう。

 

マンション投資に必要な業務は、「入居前の業務」と「入居後の業務」に分けて考えるとわかりやすいと思います。入居前の業務としては、まず「入居者の募集」があります。広告や案内などで入居者を募集し、入居希望者がいたら入居者審査を行います。また重要事項説明書について説明した上で、重要事項説明書を発行します。

 

これで合意に達したら、今度は「賃貸借契約の締結」です。契約書を発行して締結し、その他の必要書類を受け取ります。そして、敷金・礼金、保証金、前家賃などを振り込んでもらいます。ここまでが「入居前の業務」です。

集金、契約更新など入居後にも多くの業務が・・・

入居後には「家賃などの集金」をしなければなりません。家賃や管理費などを徴収して入金を確認するとともに、明細書を、作成し送付します。家賃を滞納されたときには滞納家賃の通知・督促を行い、覚書を交わすなど、「未収金催促」をします。また、入居者からクレームや設備変更の要望などが寄せられる場合がありますので、「入居者管理」も必要です。

 

マンションでは通常、2年ごとに賃貸借契約を更新します。「契約の更新」も重要な業務です。契約期間の終了を入居者に連絡し、改定家賃を設定して入居者と契約を更新、新たに覚書を交わします。もし入居者が退去する場合、退去の立ち会い、精算書の作成、敷金の精算と返金など「退去管理」を行います。

 

おわかりいただけたと思いますが、業務は煩雑で多岐にわたります。実際にはオーナーが自分で行うのは難しいので、賃貸管理会社などに管理手数料を支払い、一括して委託するのが一般的です。

本連載は、2010年9月24日刊行の書籍『デザイナーズマンション+3つの条件で成功する不動産投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

デザイナーズマンション +3つの条件で 成功する不動産投資

デザイナーズマンション +3つの条件で 成功する不動産投資

川田 秀樹

幻冬舎メディアコンサルティング

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