所得水準が高まり、車の所有率も上昇しているベトナムでは、郊外の住宅価格も上がっています。今回は、どんな居住用不動産が人気なのかを見ていきます。

所得が増え、車の所有率が上昇

ベトナムを訪問した外国人が一様に驚くのが、バイクの交通量の多さです。ところがここにきて、変化の兆しを感じます。それはホーチミン市の幹線道路の渋滞が日増しに激しくなっていることです。明らかに車の台数が増え始めていることが影響しています。これはベトナム人の所得水準が上がってきている事を意味しています。

 

不動産取引に関するウェブサイト「プロプジー(Propzy)」の調査結果によると、ホーチミン市では自動車が進入できる広さの路地に建つ住宅の価格が急上昇しているとのことです。

 

 

なかでも、これまでは郊外の扱いだった12区の住宅価格が、前年比35%上昇していると伝えています。12区の価格水準は、中心部に比べて半分から3分の1程度に留まっていました。 市内中心部の上昇率が圧倒的に高いのは変わりませんが、ここにきて住宅用不動産は、郊外にあり、車での移動が可能で、駐車場も完備された物件の人気が増しているようです。

 

都市化が進むベトナムの大都市ホーチミンでは、東京、大阪などの日本の大都市が経験したのと同様のトレンドが進むかもしれません。

日本からの支援・投資で急速に発展するベトナム

2月28日から3月6日まで、天皇皇后両陛下はベトナムをご訪問されました。1973年日越国交回復以降、初となります。今回の訪越は、チャン・ダイ・クアン国家主席の招きを受けて実現されたものです。

 

ベトナムは、日本政府や日本企業の経済分野の支援や投資により、急速に発展を始めています。そんななか、より一層の両国の信頼と関係強化するため、ベトナム政府が天皇皇后両陛下のご来訪を強く望んでいました。一方で日本側も、成長著しいアセアン諸国のなかで、親日的なベトナムとの関係強化を図ることの重要性が増しています。

 

今回の両陛下のご訪問は、今後の両国の友好関係構築に重要な役割を果たすものとなったといえるでしょう。ますます、ベトナムへの日本企業の進出が促進される可能性があります。

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