日本人の平均年収層(約475万〜666万円)にドンピシャ…基礎控除が昨年より「36万円増額」の朗報【2026年税制改正のポイントを税理士が解説】

日本人の平均年収層(約475万〜666万円)にドンピシャ…基礎控除が昨年より「36万円増額」の朗報【2026年税制改正のポイントを税理士が解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

2026年の税制改正は、働いている人はもちろん、家族を扶養する世帯やマイホームを購入した人まで、多くの人に直接影響を与える内容となっています。基礎控除の引き上げをはじめ、非課税ライン「178万円の壁」への見直し、住宅ローン控除や保険料控除の拡充など、押さえておくべき変更点は多岐にわたります。本記事では、西原憲一氏監修の書籍『いちからわかる! 確定申告 トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)より、年末調整や確定申告を前に知っておきたい「2026年税制改正・5つの重要ポイント」を徹底解説します。

改正1:2025年より基礎控除が最大104万円に引き上げ

年収約206万円~約666万円層の基礎控除が大幅に引き上げ!

基礎控除は合計所得2500万円以下なら誰でも受けられる控除。2025年以降、合計所得金額に応じて、控除額が段階的に変わる仕組みになりました。2026年の改正では、この段階の区切りが見直され、合計所得489万円以下の控除額は、一律104万円に(図表1参照)。

 

出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)より抜粋 ※基礎控除の上乗せ特例(所得要件により加算)は2027年までの時限措置。2028年から縮小・廃止の予定
[図表1]改正前と改正後の基礎控除 出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)より抜粋 
※基礎控除の上乗せ特例(所得要件により加算)は2027年までの時限措置。2028年から縮小・廃止の予定

 

特に影響が大きいのは、合計所得336万円超489万円の層で、昨年より36万円の増額です。対象者は、額面年収で言うと、約475万円台から約666万円のレンジに相当します。給与所得者の平均給与478万円(※)がこの水準にあたるため、一般的な会社員が恩恵を受けられる改正といえます。なお、合計所得489万円超から2350万円以下の高所得者は昨年より+4万円となっています。

 

※国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」より

改正2:給与所得控除の最低保障額の引き上げ

年収220万円以下…収入が少なめの人ほど控除が拡大、給与所得控除が最大9万円アップ 

給与所得控除の改正は、昨年に続き最低保障額の引き上げで、65万円から74万円になりました。また最低保障額が適用される給与収入が190万円以下から220万円以下に広がります。例えば年収200万円の人は、控除額が昨年の68万円から6万円増額されます。ただし恩恵を受けるのは年収220万円以下の人だけで、それを超える人の控除額は昨年と変わりません。

 

出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス) ※給与所得控除の最低保障額は2028年から69万円になる予定
[図表2]改正前と改正後の給与所得控除 出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)
※給与所得控除の最低保障額は2028年から69万円になる予定

 

改正の影響で非課税ラインがUP!年収178万円以下の人は確定申告しても還付なし

2025年と2026年の基礎控除と給与所得控除の改正により、所得税の非課税ラインいわゆる「年収の壁」が、103万円から178万円まで引き上がりました。年収がこのライン以下の人は、そもそも所得税額が0円のため、医療費控除などで確定申告をしても、還付されるお金は一切ありません。

 

※確定申告をすることで翌年の住民税が安くなる場合がある

 

出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)
[図表3]所得税の非課税ラインは2年連続で引き上げ 出典:『いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)

 

次ページ基礎控除の引き上げに伴い、扶養親族等の所得要件が拡大

※本連載は、西原憲一氏監修の書籍『いちからわかる! 確定申告 トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分』(インプレス)より一部を抜粋・再編集したものです。

いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分

いちからわかる!確定申告トクする書き方ガイド 令和9年3月15日締切分

監修:西原 憲一

インプレス

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