長生き日本人、老後の生活に「1億円」必要という現実…人生100年時代の老後資金を確保するワザとは?【経済評論家が解説】

長生き日本人、老後の生活に「1億円」必要という現実…人生100年時代の老後資金を確保するワザとは?【経済評論家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が懸念している「老後資金」の問題。人生100年時代が現実となった現在、老後資金の合計金額は1億円にもなるといいます。頭がクラクラするようなこの金額を、一体どうやって準備すればいいのでしょうか? 経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

自営業者は現役で働き続ければよい

自営業者は公的年金が見劣りしますが、それでも夫婦2人で毎月14万円ほどの年金が受け取れますから、老後資金の大きな柱であることは疑いありません。若い時に年金保険料の支払いを怠っていると、老後の年金が減らされたり受け取れなかったりするので、若い時にしっかり年金保険料を払ってあることが前提ですが。

 

サラリーマンは定年後再雇用などで収入が激減する場合も多いですが、自営業者は定年がないので、元気な間は現役として稼ぎ続けることができます。寿命が延びた分だけ健康寿命も伸びるとすれば、「老後」が延びるわけではありません。一方で、年金を受け取りながら稼ぎ続ければ、老後の資金が大いに貯まるでしょうから、老後の生活は何とかなるでしょう。

 

もっとも、体が弱くて十分に稼げない人、就職氷河期に正社員になれずにアルバイトで生計を立てている人などは老後資金が決定的に不足する可能性もあります。はやめに行政の支援等について相談してみるとよいかもしれません。

足りなければ生活を見直して、それでも足りなければ節約しよう

「若い人は老後に年金が受け取れない」とか「厚労省が年金が2割減るとの試算を公表」とか言う人がいますが、そんなことはありません。厚労省が標準的な経済成長率等の前提で試算した結果としては、将来の高齢者の生活水準が今の高齢者より数%下がる、とされています。

 

高齢者が長生きするようになるということは、健康な期間が伸びるでしょうから、その分長く働けばよいわけで、生活水準が数%下がる分くらい十分に補えるでしょう。過度な懸念は不要だ、と筆者は考えています。

 

それから、心配ならば生活を見直せばよいでしょう。たとえば、定年退職後の高齢者が生命保険の保険料を支払っているケースも多いようですが、生命保険は不要でしょう。高齢者が退職金を受け取っているので、万が一のことがあっても配偶者は退職金を相続するので、路頭に迷うことはありません。それなら、生命保険の保険料を払い続けるのをやめればよいでしょう。

 

都会に住んでいる人は、自動車は不要かもしれません。自動車は維持費等々が高いので、自動車を手放して公共交通機関で生活することを検討してみてはいかがでしょうか。筆者は自動車を手放しましたが、相当贅沢にタクシーを使っても、自動車の維持費等よりは安くあがっています。

 

そうした工夫をしても、なお老後資金が足りない場合には、ビールを発泡酒に変える等の節約が必要でしょうが、節約しすぎると心の余裕が失われかねませんから、まずは生活の見直しをしてみて、それでも足りないか否かを検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

本稿は以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密でない場合があり得ます。

 

 

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塚崎 公義

経済評論家

 

 

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