購入した株が値下がりした際、あえて買い増して平均購入単価を下げる「ナンピン(難平)買い」。一見合理的に思える手法ですが、多くのベテラン投資家はこれを「悪手」と考えています。本記事では、退職金2,000万円を元手に株式投資を本格的に始めた結果、ナンピン買いによって資金のほとんどを失った62歳男性の事例をもとに、1級FPの桐山昌也氏が身近に潜む株式投資のリスクについて解説します。
投資の鉄則は「市場に生き残り続け、利益を得続けること」
プロの投資家と一般の投資家の大きな違いは、「致命傷を負わないよう」リスク管理が徹底されていることです。「買値から○%下がったら、あるいは前提としていたシナリオが崩れたら、機械的に売る」といった損切りの鉄則を守っています。
ナンピン買いは、落ちるナイフを素手でつかみに行くような危険な行為です。投資で最も大切なのは、一獲千金を狙うことではなく、致命傷を避けて「市場に生き残り続け、利益を得続けること」です。
決して根拠のない期待や企業への愛着でルールを曲げず、損失を限定する冷静な判断力を持つことが不可欠なのです。
桐山 昌也
株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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株式会社ライトオブライフ
代表/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1976年生まれ。京都大学経済学部卒、MBA(経営学修士)取得。銀行およびメーカーにて、スイス駐在や大学院派遣を含むエリートキャリアを歩む。
金融業界の内側に身を置く中で、世に溢れる「無料相談」の実態が、顧客不在のセールス手法に偏っていることに強い疑問を抱く。「本当にお客様の立場に立った、嘘のないアドバイスを届けたい」という理想を追求するため、2024年に独立。
現在は大阪を中心に、自ら足を運ぶ「出張型FP」として活動。保険や株の販売を一切行わない「完全中立の立場」を貫き、金融機関での実務経験を活かした「難しい手続きまで並走できるプロ」として、家計や資産運用の悩みに寄り添っている。
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