「プレゼントありがとう。でも、もういらない」…年金月24万円・66歳女性“待望の初孫”に歓喜。服・おもちゃ・絵本…嫁に渡し続けた贈り物の「まさかの行き先」 【CFPの助言】

「プレゼントありがとう。でも、もういらない」…年金月24万円・66歳女性“待望の初孫”に歓喜。服・おもちゃ・絵本…嫁に渡し続けた贈り物の「まさかの行き先」 【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

初孫の誕生は、多くの祖父母にとって人生の大きな喜びです。「少しでも力になりたい」「喜ぶ顔が見たい」という思いから、つい財布の紐が緩んでしまう人も少なくありません。しかし、その善意が家計を圧迫したり、思わぬすれ違いを生んだりするケースがあります。今回は、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、年金暮らしの祖母が孫へのプレゼントにお金を使い続けた結果、切ない現実を知ることになった事例を通して、シニア世代が陥りやすい「孫費用過多」のリスクと、無理のない関わり方について解説します。

専門家の視点|「孫のため」が老後資金を削る落とし穴に

今回の事例で注目したいのは、順子さんが単なる浪費をしていたわけではないという点です。

 

一般的に家計が悪化する原因というと、ギャンブルや過度なぜいたくを想像しがちですが、「家族のため」「孫のため」といった善意から支出が膨らむケースも少なくありません。

 

特にシニア世代は、自分のためにはお金を使わなくなっても、子どもや孫のためなら惜しみなく支出してしまう傾向があります。その結果、自分では気づかないうちに老後資金を取り崩し続けてしまうのです。

 

また、贈る側は「喜んでくれているはず」と考えがちですが、受け取る側の事情は必ずしも同じではありません。住宅事情や育児方針、持ち物の好みなどによっては、善意のプレゼントが負担になることもあります。

 

本当に相手の役に立ちたいのであれば、「何が欲しい?」「必要なものはある?」と事前に確認することも大切です。特に高額なプレゼントほど、サプライズよりも事前相談のほうが喜ばれる傾向があります。

 

老後資金は、長寿化によってこれまで以上に重要になっています。65歳で退職したとしても、その後20年から30年以上生活する可能性は十分にあります。孫を支援すること自体は悪いことではありませんが、まず優先すべきなのは自分たちの生活基盤を守ることです。

 

「余ったお金で孫を応援する」という順番で考えることが、結果的には家族全体にとっても安心につながるでしょう。孫への愛情は、お金の額ではなく、無理なく長く関わり続けることで十分に伝わるものです。

 

 

新井智美
トータルマネーコンサルタント
CFP®

 

 

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