「プレゼントありがとう。でも、もういらない」…年金月24万円・66歳女性“待望の初孫”に歓喜。服・おもちゃ・絵本…嫁に渡し続けた贈り物の「まさかの行き先」 【CFPの助言】

「プレゼントありがとう。でも、もういらない」…年金月24万円・66歳女性“待望の初孫”に歓喜。服・おもちゃ・絵本…嫁に渡し続けた贈り物の「まさかの行き先」 【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

初孫の誕生は、多くの祖父母にとって人生の大きな喜びです。「少しでも力になりたい」「喜ぶ顔が見たい」という思いから、つい財布の紐が緩んでしまう人も少なくありません。しかし、その善意が家計を圧迫したり、思わぬすれ違いを生んだりするケースがあります。今回は、トータルマネーコンサルタント・CFPの新井智美氏が、年金暮らしの祖母が孫へのプレゼントにお金を使い続けた結果、切ない現実を知ることになった事例を通して、シニア世代が陥りやすい「孫費用過多」のリスクと、無理のない関わり方について解説します。

孫費用を安易に使うことのリスク

総務省「家計調査報告(家計収支編)2025年平均結果」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の実収入は月平均約25万4,000円である一方、消費支出は約26万4,000円となっており、家計は赤字傾向にあります。多くの高齢世帯は不足分を貯蓄の取り崩しで補っています。

 

つまり、現役時代と同じ感覚でお金を使い続けると、老後資金が想定以上のペースで減ってしまう可能性があります。特に孫関連のお金は、「可愛いから」という感情が加わるため、支出が膨らみやすい傾向があります。

 

順子さんの場合、長男の孫娘1人に対して1年で約50万円。老後資金が1,800万円あるなら「大した額ではない」と思う人もいるかもしれません。

 

しかし、孫は成長し続け、小学校、中学校……成長するにつれてお金は一層かかるようになるものです。「与えること」が習慣になり、教育費などの援助をするようになれば、老後資金はあっという間に減ってしまいます。

 

また、孫がずっと1人だけとは限りません。この先、長男に第2子が誕生したりすれば、その子への費用もかかります。さらに、同じ孫でもプレゼントや援助に差があると、揉め事に発展することもあります。

 

こうしたことから、孫費用については、今だけでなく先を見て考えることが必要なのです。

 

次ページ専門家の視点|「孫のため」が老後資金を削る落とし穴に

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