どこまで守るべき? 館内持ち込みのルール
こうした映画館での持ち込みルールは、たびたびSNSなどでも議論になります。映画館への飲食物の持ち込みは、多くのシネコンで「遠慮してください」と案内されています。
理由はさまざまですが、売店収益が映画館運営の重要な収入源になっていること、館内の衛生管理や匂い・音への配慮などが背景にあります。
とはいえ、ペットボトルやコンビニのお菓子、パンなどをこっそり持ち込む人も一定数存在することは事実です。だからこそ、Bさんのように「みんなやっている」「注意されるわけでもない」という感覚の人も少なくないのでしょう。
持ち込む理由に挙げられるのは、やはり価格でしょう。映画館によっても違いますが、例えば都内の大手シネコンのドリンクバーなら400円。館外の自販機で買った方が安く、水筒を持参すれば無料です。
また、下記総務省のデータにもあるように、映画はここ数年じわじわと値上がり続けています。
【大人一人あたりの映画鑑賞料金の変遷】
1980年:1357円
1990年:1615円
2000年:1800円
2010年:1800円
2019年:1815円
2020年 :1833円
2025年 :1933円
※総務省「小売物価統計調査 主要品目の東京都区部小売価格より」
大手シネコンでは、現在2000円~2100円が主流です。家計が厳しいなかで、「ちょっと喉を潤したいだけだから」と、節約を意識する気持ちは理解できないものではありません。
また、「コンセッション(売店)の混雑を避けたいので、割高でもいいから自販機を置いてほしい」という声も聞かれます(導入している劇場もあります)。そもそも、館内持ち込みNGを“厳格に守るべきルール”とまでは思っていないという人もいるのかもしれません。
一方で、持ち込みを目撃した側は「注意するほどではないけれど、ルールを守っていない人がいる」と感じ、もしそれが友人であれば「価値観が合わない」と感じることもあるでしょう。
ルールをどこまで重く受け止めるか――映画館という空間にも、人それぞれの“常識”があるのかもしれません。
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