夢を叶えて独立→実家へ。忙殺の日々で「無視したもの」
「会社を辞めて、もっと自由に時間を使いたい」
そんな希望を胸に、動画編集・映像制作のフリーランスとして働き始めたCさん(34歳)。「会社員には向かない」という自覚があり、いつかは独立したいと考えていたといいます。
収入が安定するまではと、「月7万円生活費を入れる」と約束をしたうえで、実家に戻ったCさん。仕事のクオリティには自信がありましたが、バックオフィス業務にはまったく関心がありませんでした。
その証拠に、Cさんの部屋には、開封されないままのハガキや封筒が山積みになっていました。
Cさんの父・母は共働きで、Cさん宛に届く郵便物があっても、ただ渡すだけ。日本年金機構からの封筒も含まれていましたが、わざわざ開封するようなことはしませんでした。
「年金か……。今は忙しいし、時間ができたらちゃんと見るから」
そう言いながら、日々の仕事に追われるうちに時間は過ぎていきました。そんなある日、独立から数ヵ月がたった頃、これまでとは違うピンク色の封筒が届きました。
その色味と「年金特別催告状」の文字に、ようやく開封。すると、そこには年金未納による延滞金の記載とともに、財産差し押さえの可能性、さらに連帯納付義務により家族にも影響が及ぶ可能性があることが書かれていました。
「差し押さえ? 嘘だろ、たかが年金で……」

