「親の役割」を失いたくないシニアたち
本来なら、子育ても終わり、もう自分たちの老後を優先していい時期。しかし、「親は子どもに与えるもの」という感覚が抜けず、援助をやめることに罪悪感を抱いたり、親の役割を失いたくないと考えるシニアは少なくありません。
総務省「家計調査(2025年)」によると、65歳以上の無職夫婦世帯では、年金などの可処分所得を消費支出が上回る状況が続いています。物価高で、食費や光熱費の負担感も一段と増しています。
もちろん、子どもや孫に何かしてあげたいと思う気持ち自体は、ごく自然なことです。ただ、その援助によって親自身の老後資金が削られ、不安を抱えながら暮らす状況になってしまっては、本末転倒です。
親が無理をしてまで支えていたと後から知れば、子ども側も複雑な思いを抱くかもしれません。だからこそ、「どこまでなら無理なく続けられるか」を一度立ち止まって考えることも大切です。
毎回大量に持たせるのではなく、今月は少しだけにしようと量を減らす。外食代は割り勘にする。「最近物価が高くて」と正直に話してみる。そうした小さな線引きが、親自身の老後を守ることにもつながります。
洋子さんも最近、「このまま続けるのは、もう無理かもしれない」と感じ始めたといいます。それでも、スーパーの特売コーナーを見ると、つい娘たちの顔が浮かんでしまう――。
「貯金が減っていくことより、娘たちに頼られなくなる、必要とされなくなる怖さのほうが勝ってしまうのかもしれません」
そう苦笑いする洋子さんの言葉には、多くのシニアが共感する部分があるのかもしれません。
【注目のセミナー情報】
【事業投資】8月13日(木)オンライン開催
未経験・1人運営でも目指せる
『買取大吉』の高収益モデルの全貌
【事業投資】8月19日(水)オンライン開催
「信頼と安心」のブランド力を活かした
『ECCの個別指導塾ベストワン』という選択
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

