「お金はある。でも、むなしい」…節約を極めた結果、資産7,300万円を突破した68歳元サラリーマン。「馬鹿なことをした」とうつむくワケ

「お金はある。でも、むなしい」…節約を極めた結果、資産7,300万円を突破した68歳元サラリーマン。「馬鹿なことをした」とうつむくワケ

節約を極め、68歳で多額の資産を築いた高木さん。誰もが羨む「安泰な老後」を手にしたはずが、彼の胸にあるのは深い後悔でした。お金はあるけれど、「空っぽ」に感じると語る、その理由とは?

7,300万円超の資産があるのに「何も持っていない」

築30年の分譲マンションに一人で暮らす高木孝宏さん(仮名・68歳)。通帳と証券口座に記されているのは、計7,300万円超という大金です。しかし、それを誇ることもなく、深い溜息をつきます。

 

「通帳の残高や証券口座の含み益が増えるのが楽しみでした。でも、いざ老後を迎えてみると、実は『何も持っていない』――空っぽだと気づいたんです」

 

高木さんは大学卒業後、中堅の商社に勤務。現役時代は絵に描いたような「節約家」でした。60歳で定年を迎え、その後は嘱託として65歳まで勤務。現在は年金月16万円と、資産運用による配当だけで十分に生活できる状態です。

 

高木さんが資産形成に目覚めたのは、20代後半の頃。バブル景気に沸く周囲が、海外旅行や高級外車に興じているときも、彼は変わりませんでした。毎日弁当と水筒を持参し、洋服は10年以上着倒す。趣味は図書館での読書と銭湯通い。

 

 「旅行やスキーに誘われても、『忙しいから』と嘘をついて断り続けました。会社の飲み会も『下戸なので』と……。会費の数千円がもったいなかったんです。当時はそれが正解だと信じて疑いませんでした」

 

また、高木さんは結婚もしませんでした。

 

そのチャンスがないわけではありませんでしたが、「家族を持ってお金のない老後を過ごす」よりも、「一人でいれば、給料の半分以上を貯蓄に回せる」という安心感を優先してしまったといいます。

 

「うちは実家が裕福じゃなかった。それをいつまでも引きずっていた。心の器があまりに小さく、お金以外のものを入れるスペースもなかった。それは『節約』ではなく『臆病』だっただけなのかもしれません」

 

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