(※写真はイメージです/PIXTA)

年金生活は、受給額だけを基準に見れば一定の安定があるように思われがちです。しかし実際には、物価の上昇や光熱費、医療費などの支出の変化によって、生活の余裕は徐々に変わっていきます。日々の暮らしの中でその変化を実感し、支出の見直しを迫られるケースも少なくありません。

物価上昇と医療費が重なり、削られていった生活の余裕

厚生労働省『令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、老齢厚生年金の平均受給額は月15万1,142円です。木村さんの月18万円という水準は平均より高いものの、物価上昇の影響を受ければ、生活の余裕は徐々に削られていきます。

 

さらに、医療費の負担も無視できませんでした。通院回数が増え、薬代も積み重なります。

 

「若い頃は気にしなかった支出が、今は一つ一つ重く感じます」

 

生活の中で削れる部分は限られており、結果として食費の比重が調整対象になっていきました。

 

「働いてきた結果がこれか、と思うこともありました」

 

その言葉には、後悔というよりも、状況への戸惑いがにじんでいました。

 

木村さんは現在、支出の見直しを続けながら生活しています。特別な対策を打ったわけではありませんが、日々の選択を積み重ねることで、何とかバランスを保とうとしているといいます。

 

「急に何かが変わるわけではありません。でも、少しずつ調整していくしかないと思っています」

 

木村さんの生活は今も続いています。値引きシールを探す習慣も、その一部として定着しているようです。

 

 

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