物価上昇と医療費が重なり、削られていった生活の余裕
厚生労働省『令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、老齢厚生年金の平均受給額は月15万1,142円です。木村さんの月18万円という水準は平均より高いものの、物価上昇の影響を受ければ、生活の余裕は徐々に削られていきます。
さらに、医療費の負担も無視できませんでした。通院回数が増え、薬代も積み重なります。
「若い頃は気にしなかった支出が、今は一つ一つ重く感じます」
生活の中で削れる部分は限られており、結果として食費の比重が調整対象になっていきました。
「働いてきた結果がこれか、と思うこともありました」
その言葉には、後悔というよりも、状況への戸惑いがにじんでいました。
木村さんは現在、支出の見直しを続けながら生活しています。特別な対策を打ったわけではありませんが、日々の選択を積み重ねることで、何とかバランスを保とうとしているといいます。
「急に何かが変わるわけではありません。でも、少しずつ調整していくしかないと思っています」
木村さんの生活は今も続いています。値引きシールを探す習慣も、その一部として定着しているようです。
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