前回は、アパート経営で将来メンテナンス等で悩まされない「高付加価値仕様」について説明しました。今回は、アパート経営における「建物の裏手」の整備の重要性を見ていきます。

建物の裏手は軽視しがちだが…

前回の続きです。

 

次に、建物の裏手や1階のベランダ周りに、防犯上の隙をつくってはいけない話をいたします。

 

一般的に、建物の表の顔には力を入れ、それなりにお金をかけますが、一歩裏手に回れば、なんの工夫もなく安く仕上がっている建物がほとんど。これは売り手の発想です。表の見た目を良くすれば売りやすくなるので、それなりにこだわるのですが、人目につかない裏手やベランダ周りにお金をかけても損するだけと、気にもかけません。

 

ですが、そこに隙ができ、空き巣被害などの事件が起こります。被害に遭った部屋の入居者は怖くなり退去します。噂を聞いた隣の住人も、次は自分の番と警戒し退去。結果的に、オーナー様が損をするのです。

アパート経営の成否の分かれ道は1階の入居率次第

アパート経営が、成功するか失敗するかの分かれ道は、1階の入居率次第。ということを、実はどの企業もわかっています。ですが、売ったあとのことなので、知らないふり。私は、そんな売り方をしたくありませんので、やはりコストアップを承知でここにもこだわっています。

 

①ハイポジションバルコニー

②防犯砂利

③バルコニー前ライト

④ペアガラス

⑤オートロック

⑥防犯シャッター

⑦境界ブロック2段積(あえて低くすることで死角を作らない)

 

以上の対策をとることによって、創業以来の10年間に、全支店で起こった空き巣事件は、わずか3件。そのうち実際の被害は1件のみ。残り2件は、侵入前に諦め未遂に終わっています。この数字は業界の方であれば、いかに低いかおわかりいただけるはず。

 

隙を作らないことで、堅実なアパート経営を実現させます。

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    本連載は、2016年11月30日刊行の書籍『新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。稀にその後の法律、税制改正等、最新の内容には一部対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    中島 厚己

    幻冬舎メディアコンサルティング

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