1円も残らないね…〈世帯手取り月43万円〉50代夫婦の暗い食卓。「介護・教育費・住宅ローン・老後資金」の四重苦に悲鳴【CFPが「支出のリバランス」の重要性を解説】

1円も残らないね…〈世帯手取り月43万円〉50代夫婦の暗い食卓。「介護・教育費・住宅ローン・老後資金」の四重苦に悲鳴【CFPが「支出のリバランス」の重要性を解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

地方都市で暮らす会社員のヨウヘイさん(55歳)一家は、世帯手取り月43万円と余裕があるように見えますが、実際には「減らせない支出」にじわじわと首を絞められ、将来への不安を抱えていました。親の介護、下の子への月10万円の仕送り、住宅ローン、そして自分たちの老後資金……。「夫婦のおこづかいを入れたら1円も残らない」と食卓で嘆きますが、ある行動によって心の余裕を取り戻します。無駄遣いゼロでも家計が苦しくなる正体と、50代夫婦を救った「支出のリバランス」の重要性について、CFPの京極佐和野氏が解説します。

無駄遣いゼロでも家計が苦しい理由…支出を5つに分類して見えた「偏り」

“まだ大丈夫”と思っているうちに時間だけが過ぎていく。そんな悪循環から抜け出すため、ヨウヘイさんは、支出の現状を「固定費」「生活費」「教育関連費」「親の支援」「自分たちの時間とお金」の5つに分けて書き出してみました。

 

支出を5つに分類することで、どこに負担が集中しているのかが明確になります。実際に書き出してみたヨウヘイさんは、「何にいくら使っているのか」を初めて正確に把握できたといいます。

 

整理してみると、住宅ローンや生活費、子供の教育費など、すぐには減らせない支出が家計の大半を占めていました。特定の無駄遣いが問題なのではなく、動かせない支出が積み重なっていることが苦しさの正体だったのです。

 

「ここまで特定の支出に偏っているとは思っていませんでした」と、ヨウヘイさんは驚きを隠せませんでした。

夫婦の限界を救った、我が子の〈思いがけない一言〉

現状を把握したヨウヘイさんは、「子供に負担をかけるのは気が引ける」と迷いながらも、現在の家計の状況を子供に正直に伝えることにしました。

 

すると、次男からは「週に1日だけなら、アルバイトを増やせるよ」という思いがけない言葉が返ってきました。

 

「あの一言で、すっと肩の力が抜けたんです。全部を自分たち親だけで背負わなくてもいいんだと思えて」

 

これは単なる節約ではなく、家族で役割を分担して危機を乗り越えようとする大きな一歩だったのです。

次ページ50代夫婦が「特別な節約なし」で余裕を取り戻せたワケ
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