今回は、京都の街、御所南と、東京の目白の共通点を見ていきます。※本連載は、addSPICE(アッドスパイス)の代表で、京都への移住者を応援するプロジェクト「京都移住計画」の不動産を担当する岸本千佳氏の著書、『もし京都が東京だったらマップ』(イースト・プレス)の中から一部を抜粋し、京都の街を東京にたとえながら、京都を知らない人にもわかりやすく京都を紹介していきます。

富裕層が闊歩する高級住宅街、御所南

朝からきちんとお化粧をし、つばの広いハットをかぶった若いママたちが子どものお見送りをする、丸太町(まるたまち)通と御池通に挟まれた御所南(ごしょみなみ)のエリア。御所南といえば、ここ10年ほどで御所バブルといわれるほど家賃が高騰し、「お金持ちの街」というイメージが強まりました。

 

その背景として、2002年に御所南小学校という全国初の公立のコミュニティースクールのモデル校ができた影響が大きいでしょう。御池中学校との小中一貫教育も行っており、それからにわかに人気が高まり、京都中の教育熱心な富裕層が御所南小学校に子どもを通わせるために引っ越してくるようになったのです。

 

二〇一五年に私の家の近くに越してきたご家族も、以前は御所南に住んでいたそうですが、「(西陣の幼稚園では)子どもが裸足で走っていて、やっぱりこっちのほうが合っているわ」といっていたのを思い出しました。

 

御池通に目を向けると、犬の散歩をする人のデフォルトがサングラス姿であるのも、京都ではこのあたりくらいでしょう。昔は会社役員だったようなオジサマや若いママが、軽快に御池通を闊歩しています。

 

また、御池通は緑が歩道側にも上手にしなっていて、その姿がとても画になっています。両端には突き出たテラスにパラソルが広がったイタリアン、犬にリードをかけてくつろげるカフェにテラス。そんな朝の清々しい風景がここにはあります。リードかけと立派なパラソルがコンビニにまで設置されているのです。

 

そもそも昔から、御所に近く、街中にも徒歩圏内と、歴史的に見ても環境がよく、中年の富裕層にも人気がありました。まさに京都のなかでも無敵の場所なのです。

 

さらに、伝統工芸の店や老舗も多くあります。代々続く家具屋さんの前を箒で掃いているお年寄り。その脇から高級な外車がマンションから出てくる。そんなギャップも生まれてきています。

教育意識の高い風土と高級住宅街の気品が類似

御所南に近い街を東京に当てはめるとすれば、目白(めじろ)ではないでしょうか。

 

学習院大学などの教育施設が街の核となっていることはもちろんですが、それだけではありません。駅の対面に新しくできた駅ビルには、結婚式場やイタリアン、コールドプレスジュースなどがテナントとして入っていて、「もし御所南に駅ビルがあるとしたら、絶対こんなテナントだろうな」というラインナップです。

 

目白の飲食店は新築の建物が多く、御所南のレストランは新しく建てられたマンションの1階というパターンが多い点も似ています。また、目白は大通りから一本入ると、大正期につくられた洋館や、築40年ほどの建築家に依頼したような立派な家々が並んでいます。時代性こそ異なりますが、教育意識の高い風土と高級住宅街の気品が類似しているといえます。

 

 

御所南
御所南

 

目白
目白

 

類似点

 

●文教エリアで富裕層が多い。

●新しいマンションが多く、その1階にレストランがある。

 

相違点

●御所南は和風で築100年以上の町家が多いが、目白は洋風で大正時代の洋館が多い。

もし京都が東京だったらマップ

もし京都が東京だったらマップ

岸本 千佳

イースト・プレス

「赤羽」が好きな人は、「四条大宮」に行こう! 不動産業で活躍する著者が発見した「京都旅&京都暮らし」の新法則! 2015年末、京都で不動産業を営む著者が「もし京都が東京だったらマップ」を制作し、個人ブログにアップ…

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