まるでブラックホール!? カナダ側から見るナイアガラの滝

前回は、著者が旅行で感じた、アメリカが抱える「4つの問題点」を紹介しました。今回は、雄大なナイアガラの滝の様子を、著者の興奮とともにお伝えします。

空高く霧が立ち上がる、大迫力の「ナイアガラの滝」

さて、カナダに深夜に入国し、ナイアガラフォールズのシェラトンホテルの二十階でぐっすり寝た。夜が明けると、窓外からの低い地鳴りに気付き、カーテンを開けたらアッと驚くナイアガラ大瀑布の全景がそこにあった。

 

幅六七〇メートル、落差五四メートルのカナダ滝が右に、幅三二〇メートル落差五五メートルアメリカ滝が左に、大自然のワイドショーがナイアガラ川の段差に繰り広げられていて空高く霧が立ち上がっている。いてもたってもいられず、出かけようと思った。

 

カナダから見る馬蹄形のナイアガラ
カナダから見る馬蹄形のナイアガラ

 

霧の乙女号に乗って滝壺付近でカッパがびしょ濡れになったり、私は久し振りだが、あらためて壮大な大自然に比べて人間のちっぽけさを感じたりした。テーブルロックから見た上流よりのカナダ滝の馬蹄形の落口は凄まじく、ブラックホールのイメージは宇宙学者がここで得たのか。

中には「滝に飛び込んで一儲け」しようと考える人も!?

ガイドの方からこんな話を聞いた。日本で滝へ飛び込む人は自殺が多いが、米国、カナダでは、その行為で有名になり一儲けしようという根性の者が多いそうだ。

 

最初に飛び込んだ人は、桶に入り黒ネコを抱いて決行した。下流では親せきが葬式の準備をしていたが、桶は落ちたが壊れず成功した。ただ黒ネコは白ネコになっていたという。桶なしで飛び込んだ人もいるが、岩に跳ね返って滝よりも下流に弧を描いて落ち、泳いで助かり有名になった。成功率は九人中六人だが、アメリカ人は楽天的である。

 

魚は滝に落ちると気絶するため、近くではカモメが群がっていて、楽にエサにありつけるようだ。カモメも楽天的である。

 

午後、観光バスでナイアガラ川に沿ってカナダ側を下流に向い、北上する。のびやかな平野に出るとブドウ畑が広がりワインの接待もあり、気分がすっきりする。豪邸もありカナダの豊かさを実感した。一時間程度走ってお伽話のような街でおりる。

 

ここはナイアガラオンザレイクで英国植民地の面影がある。カナダ人たちが陽気に三々五々歩き、我々もゆったり買い物を楽しんだ。突然、海のように広い湖岸(オンタリオ湖)に出た。五大湖の岸に初めて着いた。

 

はるか対岸にうすく蜃気楼のように高層都市が浮かび上がっていた。カナダ最大の都市トロントと聞き、夢幻の心地。

 

翌朝、バッファロー経由で楽しく空路帰国の途についた。

(二〇一〇年(平成二十二年)一月記)

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藤間工業 代表取締役会長

昭和9年(1934年)8月、神奈川県生まれ。昭和33年(1958年)名古屋大学工学部金属学科卒業。昭和41年(1966年)から昭和51年(1976年)まで名古屋大学工学部建築学科で建築設備担当の非常勤講師を務める。
平成8年(1996年)5月、黄綬褒章受賞。平成16年(2004年)11月、旭日雙光章受賞。現在は藤間工業(株)代表取締役会長。
著書に『現代建築設備計画』(共著、1983年、オーム社刊)、『ヨーロッパ建築紀行 海外旅行を楽しむ法』(1999年)、『青い鳥を追って 海外旅行を楽しむ法II』(2007年、共に中日新聞社刊)がある。

著者紹介

連載21世紀の驚くべき「海外旅行」~アメリカ編

21世紀の驚くべき海外旅行

21世紀の驚くべき海外旅行

藤間 敏雄

幻冬舎メディアコンサルティング

旅行する前に知っておきたい世界各国の歴史や政治状況を実際に各国へ訪れた著者が記す。 ロシアなら独自のインフラやモスクワの風格、 スペインは内戦の傷跡や王の気質を、 アメリカのドラッグ問題… 各国の宗教・伝統…

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