一部だけが得をする仕組みのビジネスは、長続きしない
「ビジネスの幅を広げる」ときに大切なのは、「全体の富の総量を増やす」ことです。つまり、相手にも自分たちにも利益が出て、コミュニティ(※)全体の利益が上がっていくことが理想です。
※編集注:筆者は同書で下記のように主張しています。
先行きが不透明な時代において、個人がフリーランスとして独立し、ビジネスを成功させるための最大のカギは「コミュニティ(信頼できる仲間)」の存在です。会社員時代に成果を出せなかった人が単独で戦って急に成功するほど甘くはなく、自身のファンとなってくれる仲間と協力し合うことで、初めて持続可能な経済基盤をつくることができます。強固な信頼関係で結ばれたコミュニティさえ構築できていれば、どんな事業を始めるにしても失敗のリスクを劇的に下げることが可能です。
単にコミュニティのメンバーがお金を出すだけでは意味がありませんし、コミュニティメンバーの誰かが得をして、他のコミュニティメンバーが損をするのでは意味がありません。
世の中にはクリエイターやアーティスト、プロデューサーなど、私には理解しにくいビジネスモデルで活躍されている人たちがいらっしゃいます。私はそうした人たちと仕事をするとき、「これ、どうなったら〇〇さんは儲かるんですか?」と必ず聞くようにしています。
中には「嶋村さんとなら儲けは度外視で仕事をしますよ」と言ってくださる人もいますが、それでは仕事が長続きしないことが多いように思います。「お気持ちはうれしいですが、ちゃんと〇〇さんにお金が入る仕組みにしましょう」と提案し、それが難しければお断りすることもあります。

