「楽しむこと」と「備えること」は両立できるか
「思い出を作れたからこそ、今後の節約生活にも前向きに取り組めます」と語る美佐子さん。現在は食費や娯楽費を抑えつつ、近所の無料体操教室などに通いながら健康づくりに励んでいるそうです。
さらに、将来の介護に備えて、地域包括支援センターにも相談。持ち家のリフォームや介護保険サービスの利用方法について、情報収集を始めています。
「母は自分のためにお金を使わなかった。でも僕たちは、そのお金で心の底から感謝できる旅をした。それが供養にもなると信じています」
俊明さんの言葉には、後悔と満足が同居しています。遺産を「守る」か、「使う」か──その選択は家庭によって大きく異なります。
ただひとつ言えるのは、“今を楽しむこと”と“将来に備えること”は、どちらかを犠牲にするものではないということ。両立のためには、金額や年齢にかかわらず、冷静な判断と具体的な準備が欠かせません。
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