動くための第一歩
では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。
まずは「現状把握」です。これは財産目録を作ることだけではありません。以下の三つの視点で棚卸しを行います。
資産の把握
不動産、預貯金、株式、保険、貸付金、デジタル資産など。
負債の把握
借入金、保証債務など。
人間関係の把握
推定相続人、事業の後継者候補、支えてくれる親族や第三者。
この棚卸しを行うことで、具体的な対策の全体像が見えてきます。現状を数字や事
実で把握すれば、感情に流されずに優先順位を付けやすくなります。
家族との対話を避けない
多くの家庭で相続の話題は「タブー」視されがちです。しかし、黙っていることで誤解や不信感が積み重なり、かえって争いの火種になります。親から「こうしてほしい」という意思を聞いていなかったために、きょうだい間で解釈が食い違い、長期の調停や訴訟に発展するケースもあります。
対話のこつは、「財産の分け方」から入らず、「これからの暮らし」や「思い出の共有」から始めることです。話し合いの初期段階では、遺産の割合や数字の話ではなく、家族の価値観や望む将来像を確認することが大切です。
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