儲けを生むときに人が一切介在しない産業とは?
【質問】
料金体系が複雑なもの以外に、ウラがあるものはありますか?
インフラ系の業種の平均年収を知っていますか?
このご時世に、なんと彼らは700万円ももらっているんです。
国税庁が毎年発表している民間給与実態統計調査で業種ごとの給与推移が出るのですが、もっとも高いのはインフラ系、つまり、電気、ガス、水道です。二番目が金融や保険。
これらの業界に共通するポイントがあるのですが、わかりますか?
そう、儲けを生むときに人が一切介在しない産業なんです。
たとえば、みなさんは日常的に電気を使えますよね。スイッチを入れないと電気は流れないというわけではなく、常に電気は流れている状態です。誰かが見張っていて、あなたが使いそうだから電気を流そうといちいち判断して流しているわけではありません。
つまり、電気を使っているときには、人が一切介在していないんです。もちろん、発電所の定期的な保守・点検や緊急を要する修繕などはありますが、人がほとんど介在しないという事実に変わりはありません。
「給与体系が高い業種」は疑ってかかったほうがいい!?
ビジネスコストでいちばん高いのは人件費です。人件費がろくにかからずにお金が生み出せるのならば、給料もその分だけ高くなります。
金融や保険も同じです。株を買ってくれたら手数料がチャリンと入り、保険は契約さえしてくれたら保険料がチャリンと入ります。このように、お金を自動的に払わせる仕組みをつくっている業界がいちばん儲かるんです。
だから給与体系が高い業種は疑ってかかったほうがいいでしょうね。本当はもっと安くていいはずなのに、必要以上にお金を払わされているかもしれません。インフラ系は生活に必要だから私も使いますけど、本質を知っていれば、搾取されたくないという意識が働いて、自然にムダ遣いも減ります。
逆に、あからさまに働いている人が多いところも、ウラがあると思ったほうがいいでしょう。
家電量販店の携帯電話を売る店員の多さ、おかしいと思いませんか。
先ほど説明したとおり、携帯電話は不可視化している業界ですから儲かります。保険会社の営業マンの多さ。それなのに儲けが出るなんて変だと思いませんか。
働いている人が多いというよりも、何もしてなそうな人がたくさんいるところも要注意です。
たとえば銀行に行くと、クレジットカードの勧誘を必ずやっていますよね。クレジットカード業界はめちゃくちゃ儲かっています。だって、リボルビング払いの利息はいまどき18%ですよ! 金融業界は、どのくらい利息を払ったら納得してくれるんでしょうね。
モノの「本質」を見極める力が必要
やっぱり、人が多くいるってことは、その人たちを食べさせるシステムがあると思わないとおかしいです。
ついでに、化学関連も気をつけましょう。生活に密着したところでは調味料や薬があげられます。
人工的に作られた調味料や薬はすごく儲かります。人件費がかかりませんからね。という考え方でいくと化粧品や洗剤などの日用品も同じです。オーガニックなものは除いて、化学的に合成されたものは儲かりますよ。だからテレビCMに有名女優や有名なキャラクターを使ってバンバン宣伝できるんです。女優さんのギャラや有名キャラクターの版権はスゴイ額ですから、その分が価格に含まれていると思ってください。
広告業界は価格があってないようなものなので、広告費は異常に高く設定されています。広告宣伝をバンバンやっているところは疑ったほうがいいでしょう。残念ながら現場で働いている人の給料は決して高くないんですけどね。
良いモノというだけで売れる時代ではなくなってきています。だからこそ、そのモノの「本質」を見極める力が必要なんです。
本質を見極めて、自分の時間と大事なお金をかけてまで手に入れる価値があるのか考えれば、余計なものに手を出そうとはしません。そうした行為の積み重ねが「お金を残す」ことにつながっていきます。
【答え】
インフラ系や金融業界、広告業界など、人件費がかからない業界は疑ったほうがいいでしょう。