25年前にエヌビディア株を10万円買っていたら…埋蔵金銘柄、長期投資…SNSや巷にあふれる「魅力的な投資術」の落とし穴

25年前にエヌビディア株を10万円買っていたら…埋蔵金銘柄、長期投資…SNSや巷にあふれる「魅力的な投資術」の落とし穴
(※写真はイメージです/PIXTA)

「知らないと損する投資術」は魅力的に聞こえますが、多くの人気投資法には思わぬ落とし穴があります。ドルコスト平均法や“埋蔵金銘柄探し”、そして長期投資の常套句も、状況によってはリスクが大きくなる場合があります。投資の仕組みを正しく理解しておくことで、不安や焦りに振り回されず、より健全な判断ができるようになります。田内学氏による著書『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』(朝日新聞出版)から、投資術に潜む“見えにくい落とし穴”について抜粋して紹介します。

「知らないと損する投資術」は存在しない

 

 

魅力的に映る投資術にも、落とし穴が潜んでいる。

Case1 ドルコスト平均法

投資の本などでよく目にする「ドルコスト平均法」(定額購入法)は、 毎月定額を投資する方法だ。価格が安いときに多く買い、高いときには少なく買うため、長期的に平均購入価格を抑える効果があるとされている。

例1、例2では現在1000円で取引されている株を毎月3万円ずつ「定額」で購入する場合と、毎月30株ずつ「定量」で購入する場合を比較している。たしかに平均購入価格は定期購入のほうが低くなる。

落とし穴

ただし、必ずしも利益が出やすいわけではない。例1のように株価が大きく上昇したケースでは定量購入より利益は少なく、例2のように下落したケースでは損失が大きくなる。利益という点では状況次第で結果は異なり、どちらにも数学的な優位性はない。

Case2 埋蔵金銘柄

「25年前にエヌビディアの株を10万円買っていたら、今頃5億円になっている」

落とし穴

これを実現するのは極めて難しい。有望な銘柄は、すでに多くの投資家が注目し、株価も相応に高くなっている。さらに値上がりするには、現状の期待を超える企業の成長が必要になる。SNSでは、銘柄の見つけ方を得々と語るケースがあるが、そこには成功者特有の「自己奉仕バイアス」が潜んでいる。成功した人は自分の能力や努力を強調しやすく、あたかも再現性があるかのように語ることが多い。

 

そして、値上がり益を狙う投資は、他人が高値で買うことを当てにしている。プロの投資家たちと競争する中で、自分が高値で買わされるリスクも高い。

 

出所:『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』より引用
出所:『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』より引用
次ページCase3 長期投資なら安心?

※本連載は、田内学氏による著書『お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点』(朝日新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点

お金の不安という幻想 一生働く時代で希望をつかむ8つの視点

田内 学

朝日新聞出版

これは、お金の不安から抜け出すための本です 「老後が不安」と投資に走る大学生。 「ママよりも年収の高いパパが偉い」と信じる小学生。 膨らむ“お金の不安”の裏でこれから何が起きるか、 あなたは気づいていますか? …

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