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家、ギャンブル、金貸し…大ブレイク後もお金は消えていった
お金はみるみるうちに銀行に貯まっていきました。本物の銀行に。そのときはなぜ貯められたのか。「休みがなかったから使う暇がなかった」。ただそれだけのこと。2000年台前半はまだネットショッピングも主流ではありませんでしたから。ほとんど休まず数年間で稼いだ数千万円。賃貸マンションはどんどん広くしていきました。
芸人たちの間では「大きな家に住むと大きな仕事が来るぞ! うおー!」と昭和のジンクスがささやかれ続けており。100m2以上、家賃30万円超のマンションに住みました。まあそれは構わないと思うのです。頑張ってきたご褒美でした。
他にお金を使ったことといえば、家具、絵画、車、ぜいたくな旅、ギャンブル、知り合いにお金を貸した、別の知り合いにもお金を貸した、実家への送金、祖母宅の改築、寄付、分譲マンション購入、投資という名の詐欺、男に使うなど。
パチンコのためなら「目覚ましなし」で起きれる
しかしお金を貸すと、大体返ってきませんね。ギャンブルもやろうと思えば一瞬で大金がなくなります。私はギャンブルが大好きですが、際限なくやるのが、これまた得意。だって考えてみてください。どれだけ負けたとて、次の一手で倍になって戻ってくるかもしれないんですよ。
話がずれますが、30年前。何故パチンコに行くためなら、朝、目覚ましをかけなくても起きられるんだろう、何故遅刻せず早朝から並べるんだろう、と疑問に思い図書館で調べたことがあるんですね。
そうしましたら、「次、かかるかも!」という興奮状態を感じると脳内麻薬が発生する、と書いてありましてね。なるほどと。
近年ギャンブル依存性は脳の病気だと言われていますよね。やめられないわけです。だって、暖房のきいた部屋で命の危うさは全くないまま安全安心な場所に身を置きながら、非日常の興奮を味わえるわけですから。忘れられないんですね、あの興奮が。
うまくギャンブルと付き合えるならやりたいところですが、ひとたび手を出せば際限なくなる自分の危険性を私は知っていますから、しばらく手を出してはいません。
“人並み”を避け、いかに興奮する日々を送るかが生きがいだった
その代わりにやり始めたのが動物愛護活動。いいですよ、動物愛護活動は。いいことしてるなと自己肯定につながりますしね、活動の仲間でギャンブルの話をする人はいません。なんとも温かい、ぬるい話で全く興奮はできませんが、自分を変えたければ環境を変えるのが一番ですから。私にとって動物愛護団体は自助グループみたいなものですね。
お金に関しても同じことです。『日経ウーマン』の世界に入り、ファイナンシャルプランナーの先生の話を聞き、どっぷりと身を置いてみる、ということが知らない世界を知る近道だと思うわけです。この連載がなければ、お互いに興味のない職業だったと思いますし、共通言語を探すほうが難しいと思います。
人並みであることを避け、いかに興奮する日々を送ることができるのか、それはそれは大切に宝物のように「私って一般的じゃないから。そもそも一般的って何なんですか? そんなつまらない世界に引っ張りこまないでくれ!」と叫びながら生きてきたのですから。
しかし、そうも言っていられなくなりました。お金が足りなくなってきたのです(残念)。

