安易なフルローン利用で“とんでもない事態”になることも…「家賃はムダ」「早く買わなきゃ損」に踊らされてはいけないワケ【CFPの助言】

安易なフルローン利用で“とんでもない事態”になることも…「家賃はムダ」「早く買わなきゃ損」に踊らされてはいけないワケ【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

マイホームを検討する際に、多くの人が「家賃はもったいない」「早く買った方が得」という言葉に心を動かされがちです。しかし、そんな言葉に踊らされてローンを組むと、大変なことになるケースも……。本記事では、ファイナンシャルプランナー(CFP®)・松田聡子氏の著書『60分でわかる!住宅ローン 超入門』(技術評論社)より一部抜粋・編集し、「フルローンなら買える」の落とし穴や住宅ローン選びで本当に注目すべきポイントについて解説します。

住宅ローンを選ぶときに、本当に注目すべきこと

住宅ローンを選ぶとき、多くの人は金利の低さに注目しますが、実際には諸費用を含めた「総コスト」で考える必要があります。住宅ローンにかかる諸費用とは、事務手数料、保証料、印紙税、登記費用などです。 

 

特に重要なのが事務手数料保証料で、金融機関によって大きな差があります。事務手数料と保証料が両方かかる金融機関はあまりなく、事務手数料を支払うのであれば、保証料は求められません。ただし、いずれにせよ両者は借入時に一括で支払うため、初期費用として準備しておく必要があります。 

 

事務手数料は、住宅ローンの借入手続きに対して金融機関に支払う費用です。金額は借入額の2.2%(税込)程度が一般的です。たとえば3,000万円借りる場合、66万円もの手数料がかかる計算になります。一方、定額制を採用している金融機関では借入額にかかわらず数万円程度で済むことも多いため、借入額が大きい場合は定額制のほうが有利といえます。 

 

保証料は、住宅ローンの保証会社に支払う費用です。借入者の返済が滞った場合に、保証会社が金融機関に代わって返済する保証の対価として支払います。保証料は借入期間や借入額によって異なりますが、借入額の2%程度が目安です。保証料は、一括払い以外に、金利に上乗せ(0.2%程度)して支払う方法を選べる銀行もあります。 

 

最近では諸費用を住宅ローンに組み込める金融機関もありますが、その分、金利負担も返済額も増える点に注意しましょう。

 

[図表3]住宅ローンのコスト

 

松田聡子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)

 

 

※本連載は、松田聡子氏の著書『60分でわかる!住宅ローン 超入門』(技術評論社)より一部を抜粋・編集したものです。

60分でわかる! 住宅ローン 超入門

60分でわかる! 住宅ローン 超入門

松田 聡子

技術評論社

いよいよ金利は上昇基調、住宅ローンの新常識とは? ・家の値段だけじゃない、出費の落とし穴 ・金利が上がってから変動金利→固定金利に借り換えても手遅れ ・省エネ基準に適合していない住宅は住宅ローン減税が受けられ…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録