望むか望まないかは別として、会社員は誰もが出世の道を歩んでいるもの。そして頂点に達するのは、ほんのひと握りの人たちだけです。しかもその過程で、思わぬ事態に遭遇することも珍しくないようです。
そんな人だとは思わなかった…〈月収120万円〉45歳部長、周りからの信頼も厚かったが…「裏の顔」を暴露する怪文書に部下、戦慄 (※写真はイメージです/PIXTA)

社内の異例の人事で部長となった若きエース

大手メーカーで働く加藤正孝さん(仮名・32歳)。以前、部内が騒然となったエピソードをこっそりと教えてくれました。その原因となったのは、100人以上の部下をまとめる45歳の部長。

 

――部長がそんな人だとは思わなかった

 

そんな疑念が部内に一気に広がったのです。噂の部長は、40代早々に部長に抜擢。部長といえば50代というのが社内の常識だったことを鑑みると、異例の人事だったといえるでしょう。会社の期待は給与にも表れていて、45歳部長の月収は120万円を超えるとか。「他の会社に転職でもされたら大損害だから、お金で引き留めている」ともっぱらの噂です。

 

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、従業員1,000人以上企業における部長職の月収、その中央値は72.3万円。上位25%で86.0万円、上位10%で102.2万円。120万円を超えるのは上位5%程度ということで、45歳部長がどれだけ貴重な存在かがわかります。

 

【役職別「大企業・大卒サラリーマン」月収分布】

30万円未満…0.1%/0.6%/17.9%/44.0%

30万~40万円以上…1.1%/5.4%/36.7%/28.5%

40万~50万円未満…5.7%/21.8%/29.6%/14.0%

50万~60万円未満…12.9%/27.3%/8.5%/6.5%

60万~70万円未満…25.4%/21.4%/2.6%/3.2%

70万~80万円未満…21.6%/11.5%/1.6%/1.6%

80万~90万円未満…13.8%/7.1%/0.7%/0.7%

90万~100万円未満…8.5%/2.1%/1.5%/0.4%

100万~120万円未満…5.7%/1.7%/0.5%/0.3%

120万円以上…5.2%/1.3%/0.2%/0.7%

※数値左より、部長級/課長級/係長級/非役職者