「君はクビだ!」トランプがホストを務めた番組『アプレンティス』
不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ、破産寸前の危機に直面していた20代のドナルド・トランプは高級クラブで辣腕弁護士ロイ・コーンと出会う。コーンは冷酷非道な手法で名を馳せ、大物顧客を抱える実力者。彼は“ナイーブなお坊ちゃん”だったトランプを気に入り、〈勝つための3つのルール〉を伝授。トランプは洗練され、多くの事業を成功させるとともに、やがて師を超える存在へと成長していく……というストーリー。

この映画の特筆すべき点は、基本的な事実に基づいていることです。映画のタイトルにもなっている『アプレンティス』とは、英語では「見習い、弟子、徒弟」を意味する言葉ですが、アメリカ版の『マネーの虎』と言えるような事業コンテンストの番組名からきています。
実はトランプは、2004年から同番組のホスト兼プロデューサーを務め、トランプが脱落者に浴びせる「君はクビだ!」という言葉は流行語にもなったほど。トランプの「成功した実業家」というイメージを広く浸透させ、2回の大統領選挙での成功の基盤となりました。
そして、この映画の脚本を書いたのは、映画のシナリオライターというより、ジャーナリストの側面が強いガブリエル・シャーマンです。ガブリエル・シャーマンは、洗練されたビジュアルと質の高いコンテンツで知られる雑誌『Vanity Fair』に多くのトランプに関する記事を特派員として多数寄稿してきました。
ガブリエル・シャーマンはトランプの周辺人物に取材を多数行っており、たとえば、トランプの元首席戦略官であったスティーブ・バノンなどにも幅広く取材をしてきました。
こうした背景があって、この映画の脚本は基本的には事実に基づいています。もちろん、事実に基づいているからといってトランプの全人生そのままを反映しているものでないことは当然ですし、一部にはトランプ自身が否定もしくは曖昧にしている部分も描かれています。

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