※画像はイメージです/PIXTA

人口増加で、宅地造成がどんどんと加速するニュージーランドの都市オークランド。売り手市場が期待できる来年度の動向含め、NZ不動産事情を現地バイヤーが詳しく解説します。※本記事は、2024年12月6日現在の情報に基づいて執筆されています。

来年は、売り手市場か!?

今年は金利高騰によって、売値の期待度が達成せず、物件オーナー様達の心を痛めました。キャピタルゲイン狙いで物件を買う風習のあるニュージーランドで、キャピタルロスなんてありえない……!

 

ロスまではいかずとも、10年住み、改装して費用をかけ、不動産会社の手数料を払い……となると、ゲインがなかなか期待通りに得られない悔しさもあります。


今年後半は金利が下がってきたものの、まだまだレートは高く、また来年には大幅に下がるというニュースも飛び交い、慌てて買う必要なしとする人も多くいます。我が家もそうですが、売りを検討している人たちは、急ぎの用でなければ、来年マーケットに出すほうが高値を期待できそうです。

 

しかし、私自身の意見としましては、家の売買時期を検討するのも確かに賢いことですが、考えた今を大事に、あと伸ばしせず実行していく方が、結果的にお得というシナリオも多いです。口で言うのは簡単ですが、実行は難しい。

来年のオークランドはどこへ?

人口増加による、住宅不足。利益を求める開発会社は、市内中心地から郊外の方まで、どんどんと宅地造成を始め、ビジネス展開を進めています。

 

うちにも、土地の分割プランなどの資料が送られてきて、投資家はいないか? とよく持ち掛けられます。リターンは、40~50%だ。えええ、本当かな? そんな話は、半分聞いておき、半額の20~25%リターンで検討して、投資家を探します。投資家=資金集めが完了しないと、土地は買えないですからね。

 

ここ3日連続、開発会社のオーナーさんが、どんな土地をターゲットに、どんな家のサイズで開発するのか、延々と計画を話してくださいます。

 

この方は、元々設計技師ゆえに、この土地地盤、ファンデーションの部分の写真を一杯撮っておられ、私にも共有してくれるのですが、正直、そんなものを見ても家のことはわからない。さっさとどんな家を建設したのか? 外壁を見せてほしい。

 

やっとのことで、家にたどり着き、まあ、素敵なデザインだなと感動することもあれば、そんなものかと落胆するプロジェクトもあります。

 

ここだけの話、そのオーナーさんは、セントラルバキュームシステムを取り入れ、キッチンも二つ設置した、二世帯住宅を建設していました。二世帯は別として、このセントラルバキューム設備は、はっきりいって時代遅れなもの。昔は高額物件の象徴でしたが、今時、ハンディータイプや自動の清掃機があるのに、長いホースを持って各部屋、階段と掃除機をかける苦労はとらないでしょう。


思わず自慢された設備でしたが、そういうのを節約して、単価を下げ、売りやすくした方がいいと次回開発時の参考にズバリと話したのでした。


まだまだ、建設ラッシュのオークランド中心部。なぜだか、競馬場が二つもオークランドにはあるのですが、その周りにもアパート建設が高単価でなされていました。自分のベランダから競馬観戦ができる。馬好きの人には、たまらない場所です。

 

しかし、値段を聞くと、心は冷め。これだけの価格を出すのであれば、どこかもう少し離れて、郊外の1戸建てがいいと思う人口のほうが多いでしょう。

 

それにしても、こんな公園、競馬場、海の前のアパートメントに住める人は、うらやましい限りですが……。

 

次ページ投資法は幾つかあり、チャレンジが大事!

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧