課長でも「毎日カツカツです…」手取り40万円弱・50歳男性。妻からは「70歳を過ぎても働いて」と言われる〈厳しい現実〉

課長でも「毎日カツカツです…」手取り40万円弱・50歳男性。妻からは「70歳を過ぎても働いて」と言われる〈厳しい現実〉
(※写真はイメージです/PIXTA)

「下流老人」「老後破産」…なんとも辛い言葉が多くなった昨今。老後に必要なお金、貯められていますか? 厚生労働省『賃金構造基本調査』(令和5年)などとともにみていきます。

恐ろしい…「高齢になっても働く」人生100年時代

山本さんの奥様は現在パートタイムで働いており、年収は103万円に収まるよう調整しています。自分と夫の老後のためにと働き続けていますが、正直限界を感じているそう。

 

「家の近くの食料品屋で働いています。時給は1,100円。多い月で月十万円程度に収まるよう調整しながら勤務していますが……しんどいですね。立ち仕事にそろそろ限界を感じているのですが、結婚してすぐ専業主婦になって、働いていなかった時代が長かったもので、パソコンなどはあまり得意ではないんです」

 

さらに、夫婦ともに老後資金に不安を抱えています。「老後資金は2,000万円必要と言われますが、子どもの学費を優先した結果、貯蓄はほとんどできていません。夫には70歳を過ぎても働いてほしいのが本音です」と妻は語ります。

 

厚生労働省は「人生100年時代」に向けて、すべての国民が活躍できる社会を目指す方針を掲げています。しかし、これが高齢者にも働き続ける必要性を暗示していることは否定できません。

 

高額な教育費、減少する手取り収入、増え続ける社会保険料の負担、そして老後資金への不安。これらの課題に向き合うためには、計画的な資産形成や現実的な生活設計が必要です。

 

高齢者も含め、家族全員が協力して経済的な負担を分担することが、今後の課題となるでしょう。同時に、教育費負担の軽減や老後資金のサポートなど、社会全体での仕組みの見直しが求められています。

 

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