(※写真はイメージです/PIXTA)

大企業で勤め上げ、年収は1,000万円以上。そんな元エリートサラリーマンのなかには「年金を月30万円以上もらっている」という羨ましい人もいます。退職金も数千万円をポンともらっている世代なので、悠々自適の老後を暮らしているはずですが……? 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」などと共にみていきましょう。

「コツコツと地道に」投資できる世代が勝つ

このレベルが平均として、先ほどの配偶者どちらかが要介護になってしまったケースを想定するとどうでしょうか。特別養護老人ホームの空きが順番待ちとなってしまっている場合、民間の有料老人ホームに入所させようとしても、高額な入居一時金がかかります。

 

月にかかる費用負担も大きく、元エリートサラリーマンのように切り崩せる資産がなければ、打つ手がなくなる可能性すらあります。

 

「誰もがそうなるわけではあるまい」「年金というのはそのための“保険制度”」という意見もありますが、超高齢化社会、老々介護や病病介護の問題はすでに顕在化しています。

 

この先、2050年には1人の高齢者を現役世代1.2人が支えるようになるとも言われており、「危機的状況」の人は増加していくでしょう。社会として崩壊してしまう飽和地点に達する前に、現役世代は資産形成の知識を身につけ実践していく必要があるのです。

 

「勝ち逃げ」に見えた元エリートサラリーマンが、多額の退職金でいきなり資産運用に失敗するケースは多くありますが、現役世代から地道に小さな失敗を重ねながら資産形成に成功、これもよくあるパターンです。

 

「サラリーマン時代の賃金は決して高くなかったが、投資などの資産運用のおかげで老後も楽しく暮らせている」という声も聞かれます。まずは厳しい状況を直視して、将来の「勝ち」をつかみましょう。

 

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