(※写真はイメージです/PIXTA)

グローバル化が進むなか、我が子によりよい教育を、と学生時代に海外留学をさせる親が増えています。留学は短期、長期と期間を選べますが、短期留学であっても、日本の就職では有利に働く可能性が高く……。本記事では、尾﨑由博氏の著書『アフターコロナの留学』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集して、留学経験が現在の仕事に活かされた体験談を通して、留学で学べることの本質に迫ります。

日本のことを知らない日本人

尾﨑: 確かに、日本人が少なかったり、日本式の生活が通用しなかったりする海外では「逃げ道」がないですもんね。私も海外で仕事をしてきたことで、自分自身が日本のことを知らないなぁ、というのは何度も痛感させられました。日本の歴史や文化について質問されても、自信をもって答えられないという経験を繰り返ししたので、改めて日本のことを勉強するきっかけにもなりました。

 

川上: そうですね。通訳をする場合、通常テンポよく会話を翻訳していかなければならないんです。そのため、日本とオーストラリアの両方の文化的背景に加えてその会話の前提を知っていて、さらに頭の中でスピーディに切り替えなければなりません。これは何度も実習しながら訓練するんですが、その過程で自分は日本語力がないなぁ、と反省しました。30歳過ぎてオーストラリアで日本人の先生に日本語を叩き込まれましたね(笑)。

 

そのほか、通訳をする場合には医療なら医療の、農業なら農業のテーマごとに特殊な言い回し、専門用語があるのでそうした背景も勉強するようになりました。その分野の専門家には程遠いですが、通訳資格取得のために海外で大学に行ったことで、薄く広く、様々なジャンルの知識を得られたのも大きな収穫です。

 

尾﨑: 18歳の頃の思い切りとその後の苦労が今、海外で会社を起業し、経営者としての活躍につながっているんですね。

 

川上: それは間違いないですね。18歳の時にオーストラリアに来ていなかったら何をやっていたのか、想像もつきません。もちろん、苦労はしましたし、精神的に落ち込んでいた時期もあったのですが、自分にはこの道しかなかったかなとも思います。

 

尾﨑: 留学経験が人生を変えた、と。

 

川上: 留学することで人生の選択肢が増えた気がしますよね。留学することで自分がやりたいことも見つかりましたし、「こうしなきゃいけない」という先入観からも解き放たれた気がします。日本にいて、日本人とだけ話して暮らしていたら、やっぱりこんな生き方にはなってないでしょうから。

 

「日本とオーストラリアの競馬業界の懸け橋になる」を掲げて今チャレンジの真っ最中ですが、それをやっていなかったら尾﨑さんとも知り合ってませんからね。

 

尾﨑: すべての始まりは川上さんが高校卒業してオーストラリアに留学したことですね!

 

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※本連載は、尾﨑 由博氏の著書『アフターコロナの留学』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

アフターコロナの留学

アフターコロナの留学

尾﨑 由博

総合法令出版

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