「ねじまがった価値観」を変えることがお金持ちへの道
しかし、お金に関する価値観の形成に決定的な影響を与えたのは、主に次の2つの経験でした。
1つ目は、ある日の出来事です。お年玉をもらって喜んでいた私に対し、父が「金のことでそんなにニヤニヤするなんて、お前はいやらしいやつだな」と言ったのです。父に悪意がなかったことは明らかでしたが、この何気ない一言が幼い私の心に刺さりました。
父は単に軽口のつもりだったのでしょうが、それが私の心に強烈に突き刺さり、「お金が好きなのは、いけないことなんだ」と思うようになったのです。
2つ目は、幼い頃から見てきた父の姿です。父がなかなかの高給取りだったことを知ったのは、私が大人になってからですが、当時の父は仕事に追われる毎日でした。
土日も出社するかゴルフ接待と外で忙しく働く父の姿を見て、私の中には「仕事=つらいもの」、そして、うちは裕福ではないという言葉も信じていたので「こんなに忙しく働いても裕福にはなれない。仕事はつらいもの」というイメージが植えつけられていったのです。
これらの経験から、新卒時の企業選びでは、私はやりがいや興味を除外し、安定志向のみを重視。そうして絞り込んだ企業のうち、給料のいい企業を避けて、そこそこの給料の企業を選んだのです。
一般的には、同じような条件であれば給料のいい企業を選ぶでしょう。しかし、幼い頃に形成された「お金を求めること=卑しいこと」「仕事=つらいもの」というメンタルブロックから、給料のいい企業を避けてしまったのです。
不思議に思われるかもしれませんが、これは「給料のよさで企業を選んでいない」という価値観を自分自身に示さなくてはならない、という強迫観念的な感覚でした。
幼少期の経験が原因となった「お金で喜ぶのはいやらしいことなんだ」という思い込みと、「いくら働いても裕福にはなれない」という誤った認識によって、自分の中に妙にねじ曲がったメンタルブロックが作られてしまったのでしょう。
このメンタルブロックの影響は、その後の人生にも及びました。ニューヨークでのネズミと一緒の極貧生活。そうした異常な状況を「お金がないから仕方ない」と受け入れてしまったのも、このねじ曲がったメンタルブロックが原因だったと今では理解しています。
お金に対する健全な関係性を築けていなかったために、極度の貧困状態さえも正常化して受け入れてしまったのです。
一生お金に不自由したくないのであれば、こうして形成されたメンタルブロックを解除して、お金に対する前提を変えることが重要です。
三凛 さとし
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