離婚後に後悔しないために注意すべき4つのポイント
1.離婚後の生活の準備の重要性
離婚後の後悔を少なくするために、離婚前から離婚後の生活の準備をしておくべきです。経済的な困窮を避けるために離婚後の生活の収支を計算しておきましょう。
また、市区町村役場で離婚後に利用できる公的支援制度も確認しておきましょう。公的支援制度を利用できる場合は手続きの準備を進めておくべきです。さらにいえば、離婚後、半年程度は生活ができる預貯金も確保しておくのが望ましいです。
2.金銭関係の取り決めを万全にしておく
離婚時には夫婦の財産分与、年金分割、子どもの養育費などの金銭関係の取り決めをしましょう。いち早く離婚をしたい気持ちが強くとも、焦らずまずは金銭関係の取り決めについて、話し合うことが大切です。
離婚した元夫婦が、離婚後に金銭関係の協議をするのは困難です。家庭裁判所の調停や審判を利用しての取り決めは時間もかかります。離婚後に、お金が必要になるケースはたくさんありますので、金銭関係の取り決めをしないまま離婚するのは早計です。
3.心療内科や精神科の受診
離婚による気持ちの落ち込みが改善せず、家事や育児、仕事が手につかないなど、日常生活を送るにあたって支障が出る方も少なくありません。早めに心療内科や精神科の受診を検討した方がよいといえます。離婚による心の傷は早期発見・早期治療が肝心です。
放置して、こじらせてしまうと治療が難しくなり、回復までの時間と労力もかかってしまいます。市販の薬は症状を一時的に緩和できるものの、根本的な解決とはなりません。心の傷を癒すために心療内科や精神科の受診も視野に入れたほうがよいでしょう。
4.子どもに離婚についての説明をしておく
離婚の際は、子どもの年齢や発達に応じた言葉で、離婚について説明し、子どもの気持ちをしっかり聴いてあげることが大切です。住む場所や学校など、できる限りの子どもの意見を尊重してあげるようにしましょう。嘘やごまかしを言わず、子どもが悪くないことも伝えないといけません。その際は、離婚する相手の悪口を言わず、離れて暮らす親とも会えることも伝えたほうがよいでしょう。
子どもは徐々に、離れて暮らす親から見捨てられてしまうのではないかという恐怖心を抱きかねません。離婚が、子どもの人生にも大きく影響することは、夫婦ともども認識すべき問題です。
親の離婚を経験した子どもには少なからず変化が生じるため、口には出せない寂しさも理解してあげないといけません。
離婚は新しい人生のスタート
離婚する前にはたくさんの悩みやストレスがあるものの、離婚をしても新たな悩みが生まれます。
しかし、離婚は結婚生活の終わりであるとともに、新しい人生のスタートを切ることでもあります。離婚による生活の変化や人間関係の変化に対応するために、事前にイメージをしておくことが肝心です。
そして、前向きに人生を歩めるように、離婚をすることで抱えるストレスをどう乗り越えていくべきかを頭に入れておきましょう。さらに、離婚後に後悔しないために、ひとりで悩みを解決できない場合には、弁護士といった専門家に手助けをしてもらうことも大切です。
白谷 英恵
Authense法律事務所
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